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「火群」の原稿を書いてます。

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 「火群(ほむら)」の原稿を依頼されました。この「火群」というのは今宮高校生徒自治会の機関紙で、創刊は1960年(昭和35年)。ほぼ毎年発刊され、今年は45号発刊される予定です。内容は毎年の自治会執行部が工夫して作成しており、大変読みごたえのある冊子です。創刊号には「創刊の言葉」が次のように記されています。
「我が今宮の学校生活を良く知り、楽しい高校生活を送ることを目的として今ここに自治会文集を創刊することのできますことは全自治会会員の大きな喜びであると思います。この文集の名称の「火群」は字の示すように火が群がり集まるということを表しています。いい改めると私達若人が青春の血をわかせて集まっているということなのです。この「火群」は今宮の校歌の一部にあるもので、文集の名称を募集した時に応募された大半がこの「火群」でありました。この文集は本校の校訓に基づいて次第に発展し、生徒相互の理解と親睦を深めて行くようにと祈り、この文集により全生徒諸君が自治会活動に積極的に参加するようにと念願して創刊の言葉としたいと思います。」
 今宮高校の大きな特色の一つは生徒の自主的な活動にあります。その伝統をつないできたのがこの「火群」でもあり、これからもつないでいかなければならない今宮高校の宝物の一つだと思います。その伝統の重みを心して書かねばと思っています。

1月17日という日

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 今日のお昼休みに大学入試センター試験を受験した生徒の集会を多目的ホールで開催しました。進路指導部と学年からは「入試は始まったばかりでまだ序盤戦。これからが勝負。センター試験の結果をしっかりと踏まえて次のステップに踏み出さなければならない。」という趣旨の内容を生徒に伝えました。午後からは自己採点を行い、進路実現にむけてそれぞれが次の一歩を踏み出していきました。
 さて、今日は阪神淡路大震災から16年目の1月17日です。現在の在校生はまったくといっていいほど震災の記憶はないと思いますが、私は今でもあの朝の揺れの衝撃と刻々と深刻な状況が明らかになっていった長い一日を忘れることはできません。今日も各地で様々な追悼の催しが開催されていますが、絶対に震災の教訓を風化させてはいけないという思いを皆さんお持ちのことだと思います。台風であっても地震であっても、自然界で起こることを人間の力で止めることはできません。私達にできることは生起した災害をいかに最少の被害に食い止めるかしかないと思います。起こった時とその後がとても重要です。そのためには日頃の防災の取組みと緊急事態への万全の準備が不可欠です。そして、私達は寒かった16年前のあの日の記憶をしっかりと心に刻んで、次の世代へ伝えていかなければならないと思います。

大学入試センター試験2日目終了

 今日はこの冬で最も寒い人なりました。センター試験2日目が終了しましたが、受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。また、受験生と同じくらい保護者の皆さんもお疲れのことと思います。
 しかし、入試シーズンは始まったばかりです。これから私立大学や二次試験と3月まで続いていきます。何度も言うようですが、最後まであきらめずチャレンジを続けていくことが大切です。私ども教職員も最後まで生徒の進路実現のために全力をあげて支援を続けていきます。今後も生徒、保護者、そして学校がしっかりと手を携えてがんばりましょう。
 

明日も笑顔で!

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 大学入試センター試験の一日目が終わりました。さて、今日の出来はどうだったでしょうか?もちろんばっちりだったという人もいるでしょうが、たいていの人は「しまったなあ」とか「あそこでミスした」とか「力が出せなかったなあ」と反省や後悔をしている人が多いと思います。私の過去の経験から言っても「試験」と名のつくもので終了後「ばっちりだった」と思ったことは一度もありません。試験の後はいつも後悔と不安で気持ちは沈んでいました。明日に向かって大切なことは言うまでもなく引きずらないこと。きっちりと気持ちを切り替えることです。とはいっても、切り替えよう切り替えようとしても、そう簡単にはできません。そこで、自分の内側からではなく、外側から切り替える方法です。まず、背筋をぴんと伸ばして、奥歯をかみ締めて、してやったりの顔、つまり「どや」顔を作ることです。そうすることによって自分の成功イメージを作ってください。明日は朝からその姿勢と笑顔で試験会場へ。明日は今日よりも気温が低くなり、雪も舞いそうな日です。でも寒さで背中を丸めてしまうと気持ちまで萎縮してしまいます。背筋を伸ばして、まっすぐと前を見て、二日目の試験に臨んでください。
 さて、センター試験だけが受験ではありません。センター試験を受験せずに私立大学を目指している生徒の皆さんも最後の追い込みをがんばっていると思います。最後まであきらめずに、自分のできる限りのことを全力で尽くしてください。寒い夜空の下、みんなそれぞれの目標に向かって頑張ってます。写真はぴんと背筋を伸ばした通天閣とそこに鎮座する幸福の神様「ビリケン」さんです。今宮高校の地元の神様としてきっと皆さんを応援してくれていますよ。

いよいよ明日は大学入試センター試験です。

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 大学入試センター試験が明日、明後日となりました。本校は男子が近畿大学、女子が大阪樟蔭女子大学が会場です。天候がとても心配な状況ですが、受験する生徒の皆さんは万全を期してください。今朝の朝日新聞には丁寧に「センター試験、寒波の自衛策」としてチェックリストまで掲載しています。
 3年生の教室のある廊下には書画部によって書かれた在校生からの言葉が飾られています。(写真)そこには「耐えて夢を追って下さい Never give up!!」とあります。今宮高校生みんなが応援しています。うれしいことですね。
 私からは次の言葉を贈りたいと思います。「平常心是道」という禅の言葉です。「平常心」というと普段通りの気持ちで落ち着いてことに向かう心とか何事にも動じない心と捉えている人が多いと思いますが、それだけでの意味ではありません。試験ともなれば誰でも緊張もしますし、あがってしまうこともあります。でもそれは当り前のことで、緊張している自分を何とか落ち着かせようとか、あがらないでおこうとか考えるとかえって心の動揺や焦りをきたしてしまいます。緊張するのが当たり前、あがるのが当たり前と考え、そうした自分をありのままに見つめ、ありのままに受け止める心、そこに「平常心」があると思います。そうした素直な心で試験に臨んでください。
 皆さんは暑い時も寒いときも一生懸命頑張ってきました。十分に力はついています。自分を信じて、最後まであきらめずに試験と向かい合ってきてください。健闘を祈ります。

オレゴン州から年賀状が届きました。

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 オレゴン州ポートランドにある姉妹校のフォレストグローブ高校の生徒さん達から年賀状が届きました。全部で47通あり、すべて日本語を勉強している高校生の作品です。なかなか素晴らしい出来栄えで、干支のこともしっかりと書かれています。年賀状の絵の下にはちょっとしたお手紙がついており、これもしっかりと書かれています。玄関ホールに展示してありますので是非ご覧ください。
 フォレストグローブ高校からは昨年の6月に4名の生徒さんが本校を訪れてくれており、今年の3月には本校から10名の生徒が現地を訪問・交流しホームステイなどでお世話になる予定です。詳しい内容については本ホームページの「国際」欄をご参照ください。

大学入試センター試験の直前説明会

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 今週末に迫った大学入試センター試験の直前説明会を多目的ホールで開催しました。本校からは3年生の70%以上(170名以上)が出願しています。今年の3年生は「抱"夢"RUN」を合言葉に暑い夏も寒い冬も一丸となって受験勉強に頑張ってきました。すでに指定校推薦で合格している生徒もいますが、多くは今週末のセンター試験がスタートとなります。
 今日は前半は説明会でしたが、後半は激励集会です。PTAの方からは使い捨てカイロとお菓子と手書きのメッセージカードの入った袋が配られ、担任団からは必勝を期した鉛筆と担任団と学年団の先生方の顔写真入りの名刺大のお守り?カードが配布されました。このカードには教員も試験会場に共にいるぞというメッセージが込められています。集会の最後は学年主任の掛け声にあわせて、全員で大声をだして気勢をあげました。「君ならできる!」「できる!」「君ならやれる!」「やれる!」「前向きに行くぞ!」「いくぞ!」そして恒例の五本締め。生徒の皆さんは多くの人たちからこれだけ心のこもった激励で試験に送り出してもらえる幸せをしっかりと噛み締めてほしいと思います。試験まであと三日ほどですが、最後の仕上げと体調管理をしっかりとして試験当日を迎えて下さい。
 

年頭の全校集会

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 冬季休業も終了し、今日から後期の授業が再開しました。1時限目は体育館に集まって全校集会でした。
 私からは年のはじめにあたって、日本におけるお正月、新年の意味や意義、たとえば年神様からいただくエネルギーやお年玉、そして心をコントロールすることの大切さについてお話させていただきました。ただし、今日の体育館はとても寒くて、しゃべっている私の口もうまく回らない程でしたので、生徒の皆さんも足元からしんしんと冷えてしまったのではないでしょうか。
 私の講話の後は各クラブが今年の目標について書初めして発表してくれました。どのクラブもちゃんと今年の目標を持って新年を迎えてくれたようでとても頼もしいです。もちろんクラブに入っていない生徒も一人ひとりがそれぞれの目標を持って一年をしっかりと歩んで行ってくれると思います。そしてお互いが競い合いながらより向上していくのが「切磋琢磨」です。ただし、「切磋琢磨」とは相手を負かしてしまうことを目的とした競い合いではなく、たとえめざすものが異なっていても、夢を実現しようとするもの同士の信頼と励ましを基本とし、お互いが向上することを目的とした営みであると思います。今日のように全校集会でクラブに入っている生徒も入っていない生徒も心を一つに今宮高校生としてお互いを励ましあっていけば、さまざまな困難を乗り切り、夢を実現していけると思います。
 新しい年が皆さんにとって気力に満ちたすばらしい飛躍の年になることを祈念します。

十日戎に行ってきました。

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 今日は1月10日。今宮戎神社の十日戎にお参りしてきました。今宮戎神社の歴史は古く、聖徳太子が四天王寺建立の際に西方の守護のために建てられたと伝えられています。そして現在「戎(恵比寿)」様は、漁業の神、商売繁盛の神、福の神として親しまれており、毎年1月10日は十日戎といわれ、前日を宵戎、今日が本戎、明日が残り福です。毎年100万人の人出があり、今日もいやはやすごい人で、お参り道からすでに身動きもとれないくらいで、境内の中は押し合いへし合いの状態でした。そこに「商売繁盛で笹もってこい」の掛け声が響き渡りにぎやかなことにぎやかなこと。まさに大阪の庶民エネルギーのすごさを実感できる祭礼です。お参りに来られている方々も手に手に吉兆(神社から授与される子宝)のたくさんついた笹や飾りの縁起熊手を持って、商売繁盛を祈願しておられました。関西経済の低迷が言われて久しい中、景気が回復し、高卒生をはじめとする若い人たちの就職状況が好転して欲しいものです。私もしっかりとそのところをお願いしてきました。

授業アンケートの速報

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 昨日、年末に実施した授業アンケートの速報をホームページにアップしました。3年生は11月25日、1、2年生は12月24日に全員を対象に実施しました。結果の分析はこれから詳細におこない、今宮高校の授業力の向上に活用していきたいと存じます。
 さて、私個人の経験を振り返ると「今日の授業はうまくいったなあ」といえる授業はそう毎日できるものではありません。教師の教える熱意と技術が生徒の学びたい意欲と集中によって最高の授業が生まれます。でも、いい授業ができた時の達成感と充実感は教師とって何ものにもかえがたいものです。もちろん生徒の学ぶ意欲や集中を引き出すのも教師の授業力一つですが、たとえすばらしい授業が成立したとしてもそれだけでは目的を達成したとはいえません。授業の目的は生徒に学力=自分で考え、未来を切り開いていく力をつけることです。教えた内容が最終的に生徒の実力として血肉化するのは最終的には教えられた内容をしっかりと消化する生徒の努力です。生徒の自学自習と生徒の主体的な学習への意欲と取組みがあってはじめて授業は完成し、その目的を達成するものです。今回の授業アンケートの結果をみると、もちろん教師の授業力向上を図っていかなければならないのは当然ですが、今宮高校の生徒が自分たちの授業を受ける態度に大変厳しい評価をしています。とても謙虚な回答であり、そのことはまだまだ伸びる余地がたくさんあることを示しています。教員はもちろん授業力の向上をめざして努力してまいりますが、生徒の皆さんもよりよい今宮高校の授業を作るために一緒に努力してほしいと思います。