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2年生テーマ別発表会

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 本日5限目は1年生が「産業社会と人間」で取り組んできた「今高生の主張 学年大会」、2年生は「自己探求」(総合的な学習の時間)で取組んできたテーマ別研究発表会を多目的ホールで開催しました。(2年生の発表会は公開授業としましたので、他校からのお見学もありました。)
 さて2年生の発表会では8つのテーマからそれぞれの代表者が漫才風あり、映像作品あり、寸劇ありとさまざまな工夫を凝らした発表をしてくれました。各テーマごとの発表は次の通りでした。「日本の高齢化と年金」(高齢者)、「水と国際協力」(国際協力)、「脳性マヒ児の『いのちの詩』」(障がい者)、「昆虫食と食糧問題」(多文化共生)、「貧困に対する政策」(貧困)、「温暖化とクラゲの増加について」(環境)、「世界の夫婦の役割分担」(男女共同参画)、「今どうしてフェアトレードなのか」(国際協力)。
 2年生の発表会はもちろんテーマ別研究の内容の充実も大切ですが、それをいかにプレゼンテーションするかも取組みの重要なポイントです。加えて、一人ひとりが研究レポートをA4一枚にまとめ、「テーマ別レポート集」として冊子にまとめました。240ページにおよぶ分厚いレポート集となり、読み応え十分です。生徒一人一人が研究で広げた世界が発表とまとめの冊子で全員の世界を広げてくれました。そして、それぞれが研究したテーマは現在社会が直面している喫緊の課題です。21世紀を担う生徒の皆さんが、将来これらの課題解決において重要な役割を果たしてくれることを期待します。

前期入学者選抜志願書受付が始まりました。

 先週、私立高校の入試が実施され、高校受験の舞台はいよいよ公立高校へと移ってきました。私学の授業料無償化により私学への人気が高まっているということが中学生の進路希望調査や私学への出願状況から話題となっています。
 そうした状況の中、今日(16日)と明日(17日)は公立高校の前期入学者選抜を行う高校・学科の入学志願書の受付です。本校でも午前9時から受付を開始しました。久しぶりに雪模様の荒れた天候だったここ数日とはうって変って、今日はポカポカ陽気のいい天気となり、志願書提出に来校する受験生にも交通機関等への影響がでずホッとしています。
 そして来週23日(水)に学力検査と小論文、24日(木)に面接を実施し、入学者の選抜を行い、合格発表は3月2日(水)です。この間は受検生の皆さんや保護者の皆さんにとっては緊張の続く毎日となりますが、私どもも高い緊張感を保ちながら万全の態勢で選抜を行ってまいります。そのため、この間は学校への立ち入り等がかなり制限されることとなりますが何卒ご容赦ください。
 

第6ブロックPTA協議会・研修会

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 平成22年度第6ブロックPTA協議会の研修会・第2回総会に8名のPTAの方々と参加してきました。会場は住吉高校の同窓会館です。研修会は常盤会学園大学の佐谷力教授による「思春期の子どもとのかかわりに大切なこと」と題した講演で、とても興味深く、そして楽しい研修会となりました。佐谷先生はもともと府立高校の教員で大阪府教育センター教育相談室長を経て、昨年度より常盤会学園大学で教壇に立っておられます。昨年7月4日にグランキューブ大阪で開催された近畿地区のPTA協議会の大会でも先生の講演はとても好評でしたが、今回の講演会もユーモアたっぷりながら、私も含めて親の心にジャストミートするとても有意義なお話でした。何よりも子育てにはほとんどの保護者の方々が悩み、迷いながら子どもたちに向かい合っています。私もその一人でありました。先生のお話は子どもの心に寄り添うためにはどうするべきかという観点で一貫しており、まさしくうなづく事ばかりでした。夕方4時半からの研修会ではありましたが、参加されたPTAの皆さん、お疲れ様でした。
 

『宇宙は何でできているのか』

 大きさも値段も手軽な新書は文庫本と並んで私の電車の友でもありますが、去る2月9日に中央公論社主催の「新書大賞2011」が発表されました。今年の大賞は東京大学数物連携宇宙研究機構長で物理学者の村山斉氏が著した『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』(幻冬舎)が受賞されました。この新書大賞は今年で4回目で、1年間に発行された約1500点の新書から「最高の一冊」を書店員、書評家、各社の新書編集者ら70人が投票し、選考するそうです。今年度の大賞を受賞したこの作品は、素粒子物理学の基本をわかりやすく説明し、「宇宙はどう始まったのか」「私たちはなぜ存在するのか」「宇宙はこれからどうなるのか」という根源的で難解な疑問についての本ということですが、物理・数学と聞いただけで怖気づいてしまう文系人間の私にとってはとてもハードルの高い本で、書店に山積みされていましたがなかなか手がでませんでした。でも思い切って購入し読んでみると、案の定わからない言葉や公式や理論だらけではありますが、何となく面白い。この何となくというのがいかにも文系的かもしれませんが、超壮大な宇宙と超微小な素粒子の関係の不思議さと、それらの謎を解き明かそうとしてきた物理学者たちの偉大さには心底驚愕するしかありません。いやはや正直言って私は内容を理解することはできませんでしたが、物理学ってすごいなあということはわかりました。
 さて、今年の新書大賞は以下のような結果となっているようです。2位『デフレの正体』(藻谷浩介著、角川書店)、3位『街場のメディア論』(内田樹著、光文社)、4位『競争と公平感』(大竹文雄著、中央公論新社)、5位『伊藤博文』(瀧井一博著、中央公論新社)。生徒諸君も是非、これらの新書に挑戦してみてください。

フィンランドの映画

 フィンランド映画を見ました。題名は「ヤコブへの手紙」です。フィンランドの映画を見るのはおそらく初めてなので、役者も監督もまったく知りませんし、フィンランドという国についても北欧の国であること、美しい森と湖、ムーミンの故郷、そして最近では2004年のOECD・PISAテストで学力世界一となったこと(フィンランドの教育の特徴は成績下位者に対する支援がとても手厚いそうです。)といったような程度の知識しかありません。それでも映画を通してその国の人々の生活の様子や考え方に少しですが触れることができます。
 「ヤコブへの手紙」は登場人物も少なく、舞台もほとんど変わりません。全編75分と短めですが、とても静かでゆったりと時間が流れていきます。フィンランドの片田舎で人々からの相談の手紙に祈りを捧げ、返事を書く盲目の年老いたヤコブ牧師と終身刑で服役していたが恩赦で出所し、いやいやながら牧師の下で働く女性レイラ、そして毎日牧師に手紙を届ける郵便配達人の物語です。もちろん詳しい内容は紹介しませんが、見終わった後にとてもやさしくなれそうな気になる静かな感動を与えてくれる映画でした。北欧の風景もとても美しく印象的です。梅田のロフトの地下にある「テアトル梅田」で上映中です。

折口信夫先生について

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 写真の人物は折口信夫先生で、校長室に飾られています。折口先生は明治20年(1887年)2月11日に当時の西成郡木津村市場筋(現在の浪速区鷗町)で生誕されました。ご存知のとおり先生は国文学者・民俗学者であり、釈迢空(しゃく ちょうくう)と号した詩人・歌人でもありました。そして明治44年(1911年)10月より大正14年(1914年)3月まで本校の前身であります旧制今宮中学校の教壇に立たれ、その後国学院大学の教授となられ「折口学」と総称される膨大な研究を成し遂げられました。その折口先生が100年前にこの地で教鞭をとっておられたと思うと、実に感慨深いものがあります。
 本校から北西方向にある鴎町公園(浪速区敷津西1-7)には先生の生誕碑と下記の「十日戎」の一文を刻んだ文学碑が建てられています。
「ほい駕籠を待ちこぞり居る人なかに おのづからわれも待ちごゝろなる
  正月がすむとすぐ十日戎である
 今宮の戎前から難波の入堀(いりぼり)川に面
 したお藏跡(くらあと)まで十丁あまりの間に
 ずつと子寶(こだから)店その外の店が出て
 揉み返すやうな人ごみである 其
 中を壓され壓されて來る色町のほい
 駕籠を見に出た記憶が消えない
     折口 信夫全集より」

雪とクラブ交流会

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 何年振りでしょうか?大阪でも積雪を記録しました。学校も雪化粧で真っ白です。とっても静かな学校ですが、体育館だけはだけは別で、中から大歓声が響いていました。というのは今日は生徒自治会企画のクラブ交流会です。これはクラブ間の交流を深め、部員同士の結束を深めることを目的とした交流会で、計画では運動場での開催でしたが、大雪のために体育館での開催となりました。でも、生徒諸君は朝から元気一杯。思いっきり楽しんでいました。赤チームと白チームに分かれての対抗戦ですが、ドッジボール、ボール運び、まんぽけ!フリフリダンス、しっぽとり、○×ゲーム、大縄、フォークダンスとレクレーション種目が中心のプログラムで遊び感覚満点です。はじけるよな笑顔で楽しんでいる生徒たちの姿を見ていると、これも日頃の厳しい学習やクラブ練習とのバランスを生徒たちは自分たちでとっているのだなあと感心しました。
 体育館の中で響く生徒たちの大歓声が、外で降り続く雪の静けさを際立たせているような冬の一日でした。

2年生英語スピーチコンテスト開催

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 今日から私立高校の入学試験が始まり、朝からたくさんの中学生が電車で試験会場に向かっていました。本校でも来週16日(水)、17日(木)はいよいよ願書受付です。
 さて、今日は「2011 英語スピーチコンテスト」を開催いたしました。2年生の各クラスから2名づつ、合計12名のファイナリストによって英語スピーチを競い合いました。1年生の時は英語暗唱大会でしたが、2年生は発音や表現力だけでなく、スピーチで訴える内容も審査の対象となります。12名の生徒の発表は学校生活、スポーツ、環境問題、労働問題、喫煙、ペット、国際交流、芸術などなどテーマは多岐にわたっており、一つ一つはとてもよく考えられたものでした。12人の発表後の審査中には昨年の秋からアメリカのイリノイ州から本校に留学生として通学しているKenny Manning君の日本語でのスピーチもあり、会場は大盛り上がりでした。結果は「Family」をテーマにスピーチしてくれた寺田聡子さん、2位は南真衣子さん「International Communication」、3位は植田晋平君「NEET and Freeter」と井上茉美さん「Child Abuse」でした。皆さん、とても素晴らしかったです。またご指導いただいた英語科の先生、そして今日は司会も務めてくれたALTのバーンズ・ベンジャミン先生、本当にお疲れさまでした。

春名先生、おめでとうございます。

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 本校体育科の指導教諭である春名秀子先生がこの度、文部科学大臣優秀教員賞を受賞されました。誠におめでとうございます。
 春名先生は本校において12期生の学年主任などの要職を務められるとともに、ダンス部の顧問として長年ご尽力いただいていただいておいります。春名先生の卓越した指導力により、本校ダンス部が大阪だけではなく日本を代表するダンス部にまで成長することができました。そして、現在もますます力をつけていってくれています。私は先生の日頃の厳しい指導の根底に流れている暖かさに感心させられています。生徒もその暖かさの下に集い、厳しい練習に励んでくれているのだと思います。今回の御受賞は今宮高校にとってンも大変名誉なことです。改めて今回の受賞、おめでとうございます。そして、これからもますますのご尽力、よろしくお願いします。

茶道部の活動について

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 先日は吹奏楽部の芸文祭での活動を報告しましたが、今日は茶道部についてご報告します。実はすでに1月29日(土)にドーンセンターで茶道部門は開催されており、本校からも参加しました。私は後で知ることとなり、茶道部の皆さん、本当に申し訳ありませんでした。
 日本の様式美の象徴ともいえる茶道。多く高校でクラブ活動として取り組まれています。本校の茶道部は現在2年生4名、1年生10名の部員が毎週木曜日と金曜日に旧自彊会館にある作法室で活動をしています。文化祭だけでなく、お昼休みのティータイムの開催、そしてオープンスクールで茶席を担当するなどして、茶道を身近に感じてもらうような活動も展開しています。今回の大阪府高等学校芸文祭第3回学生茶会には、1年生が水屋担当として参加しました。今回は1年生だけだったので、お手前への参加は遠慮しましたが、他高校(裏千家)との交流の中で、流派(本校は表千家)の違いをじかに感じつつ、普段の活動の成果を発揮できたということです。指導は学校支援社会人指導者として西田久子先生(表千家)にお願いしています。そして、西田先生が所属する表千家同門会大阪支部の茶会に参加することにより、茶道の伝統の奥深さ、広がりに直に接する機会も得たそうです。顧問の先生のお話によると生徒たちは来年度からは週3回の活動を予定、これからもしっかりとお稽古に励んで下さい。(写真は昨秋の今高祭での様子です。)