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首都圏に出張で来ています。

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 全国高等学校長協会総会・協議会(5/25,26神奈川県横浜市)と全国総合学科高等学校長協会総会・協議会(5/26,27東京都立晴海総合高校)に出席するために首都圏に来ています。こちらに来てみると東日本大震災の影響がひしひしと感じられます。まず、全国高等学校好調協会総会・協議会の会場ですが、例年ですと「普門館」という全国吹奏楽コンクールで有名な東京都杉並区にある会場で開催されるのですが、大震災の影響で普門館の大ホールに欠損が見つかり、急遽会場が神奈川県民ホールに変更。総会での文部科学省からの挨拶や行政説明も東日本大震災関係の情報と施策一色です。被災地の学校がおかれている情況は本当に厳しいです。そうした中で阪神淡路大震災の時と同じように学校は地域においてとても大きな役割を果たしており、現地の学校の先生方の頑張りとご苦労に心より敬服します。
 また、電車の駅でも自動改札や自動券売機の半分が節電のために使用中止しているために結構人が並んでいます。私が利用した東急も時刻表の上に間引きした時刻表が張られており約8割の運行ということです。テレビの番組でも節電関係の報道が多く、関西よりも身近に大震災、特に原発事故による電力不足の影響の強さと大変さを感じます。夏に向かって関西でも関西電力の原発の稼動の厳しさや電力不足が予測される中、私たちも節電を考えなければならないと実感しました。

心を揺さぶる語り方

 プレゼンテーション力の向上について何か役に立つかなと古本屋で一冊の本を手にしました。一龍斎貞水著の『心を揺さぶる語り方 人間国宝に話術を学ぶ』(生活人新書)という本です。ご存じの通り一龍斎貞水さんは講談師で初の人間国宝に指定された方です。高校生の皆さんには「講談」といってもピンと来ないと思いますが、寄席等の高座で、釈台(しゃくだい)と呼ばれる小さな机の前に座り、張り扇でそれを叩いて調子を取りつつ、軍記物や政談など主に歴史にちなんだ読み物を、観衆に対して読み上げる伝統芸能の一つです。著者の一龍斎貞水さんは「四谷怪談」をはじめとする怪談もので有名な講談師です。
 さて、この本にはもちろん話術に関する技術的なことも記されていますが、貞水さんの修行時代や師匠として後進を指導する中で学ばれた生きる姿勢や考え方がたくさん書かれており、とても感動もし参考にもなりました。例えば「思いやりとしての話術」といして「場の空気を読めるか読めないかは、一つには思いやりの差です。普段から相手の身になって物事を考えているかどうか。」また、「人間の心には、いろいろな種類があります。人の痛みを知る心、悪を憎む心、義理人情を尊ぶ心、異性に恋する心、家族を大事に思う心・・・。そういう心に向けて、我々は語りかけています」
 貞水さんによれば心を動かす話術というのは、まず第一に一生懸命考え、準備をし、心を込めて語った結果であるべきだとし、根本は人を思いやる心や立場を弁える、そして何事にも真剣に取り組む人間性だということです。
 私も心を刺すように揺さぶる語りではなく、心に染み入るような心を揺さぶる語り方ができる人でありたいと思います。

今日から1学期中間考査です。

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 今日から1学期中間考査が始まりました。金曜日までの5日間実施します。1年生にとっては高校に入学して初めての定期考査でかなり緊張して、テストを受けているようです。考査中に廊下から生徒の皆さんの様子を見て回りましたが、テストに臨む生徒の皆さんの表情はきりっとしまっていてかっこいいです。勉強でもクラブでも仕事でもボランティアでも、人が何かに黙々と打ち込む姿ほど美しいものはなく、一生懸命に生きている姿ほど人の心を打つものはないと思います。自分で自分の限界を決めない、最後まであきらめない、自分の可能性をどこまでも信じる。常に前向きであってほしいと願います。
 今日は雨で気温が急に低くなりました。風邪をひかないように体調には気をつけて中間考査で日頃の力を発揮して下さい。

自主学習会とPTA実行員会

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 今日も朝早くから、来週から始まる1学期中間考査の勉強や質問、そして補講のために多くの生徒が登校しています。4階の2年生の教室では約80名の生徒が試験勉強に打ち込んでいました。また校内いたるところで勉強しています。自宅では勉強に集中しにくい人や友人と一緒に勉強したい人(但し、教室内での私語は厳禁です。)は是非学校を活用して下さい。土曜日と日曜日は9時前から17時まで教室を自習用に開放しています。頑張れ、今高生!
 さて、午後2時より新体制となって第一回目のPTA実行委員会を開催いたしました。今回の実行委員会では学校連絡として各学年主任より生徒の様子、進路部より進路関係の情報提供を行なった後、年間行事予定とともに、当面の予定されている活動である6月4日(土)のPTA主催の1,2年生校内模試、6月11日(土)のオープンスクール、日曜大工教室(ベンチづくり)、7月2日(土)のPTA大学見学会(京都大学)などについて話し合われました。実行委員会の後は役員・実行委員の写真撮影を行いました。1年間、よろしくお願いします。

三味線のランチタイムコンサート

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 今日の昼休みは選択授業の「和楽器」の選択生による三味線のコンサートが開催されました。4月のスタートで授業で練習を始めたばかりですが、なかなかすばらしい三味線の合奏を二曲披露してくれました。今日の玄関前のエントランスは風が強くて、赤い毛氈も楽譜も文鎮ごと飛ばされそうなコンディションでしたが、五月の空に三味線の音色がそこはかとなく漂う風情は気温の高い今日の風をとてもさわやかにしてくれていました。9月の文化祭には練習、いや「お稽古」を重ねてよりグレードアップした完成度の高い演奏となること楽しみにしています。
 選択授業「和楽器」では9月末までは三味線、10月以降は篳篥(ひちりき)や笙のお稽古となります。また、選択授業「音楽Ⅲ」では秋からお琴のお稽古になります。
 明日は午後からPTA実行委員会が開催されます。PTAの役員、実行委員の皆様におかれましては、お休みのところご参集いただき本当にありがとうございます。
また、来週は1学期の中間考査です。生徒の皆さんはしっかりと準備をして、日頃の成果を発揮してください。

新しい学校紹介パンフレットとポスター

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 新しい学校紹介パンフレットとオープンスクールのポスターが出来上がりました。両方とも大きくデザインを変えました。クラブの代表にポスターモデルになってもらったのは、何といっても生徒が本校の自慢であり、その元気な姿を是非ご覧いただきたいからです。本ホームページにも紹介されていますのでご覧下さい。
 学校にも各地で実施される学校説明会への参加の有無や個別中学校で実施される学校説明会への参加要請が届き始めています。本校の場合は学区がありませんから、かなりの広範囲の地域へ出かけることになります。今年の1年生(240名)は120を超える中学校から集まってきています。学校紹介パンフレットやオープンスクールのポスターも少しでも多くの中学校に配布させていただく予定です。 
 さて、総合学科は府下で開設されて今年で16年になりますが、まだまだどんな高校なのか理解されていない面もあります。また総合学科高校は府下に12校ありますが、それぞれ違った特色を有しており、普通科高校間の違い以上に総合学科高校間の違いは大きいです。そのため、学校説明会は詳しく本校の特色や取組みを紹介させていただき、「今宮総合学科」の学びのスタイルを理解していただくための大切な場の一つですし、あわせて中学校訪問もさせていただいております。そして、より理解していただくための場が実際に来ていただくオープンスクール(今年も3回開催します)です。いろいろな場で今宮高校の取組みを紹介させていただきますので、是非本校への質問や説明会への参加依頼がございましたらお声かけください。

「野外スクーリング」について

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 「どうして今宮高校では修学旅行のことを野外スクーリングというのですか?」という質問を受けました。記念誌などから調べてますと今宮高校では九州観光旅行が修学旅行として長い間実施されていたそうです。そうした中で高校26期(昭和46年入学)の修学旅行がベースキャンプ方式による野外活動を中心としたものに変えていこうという意見が起り、大山を中心とした山陰地方で実施。その後は昭和48年の九州周遊観光を挟み、東北方面などで野外活動を中心とした修学旅行が実施されました。そして、昭和50年に修学旅行全般にわたる校内議論がなされ、昭和52年から6年間大山地方を中心とする野外活動を実施することが決定。修学旅行は「今宮野外スクーリング」と名付けられ、以後「豊かな風土との対話」「集団と自己との調和」を目標として実施されてきました。その伝統は現在も受け継がれており、今宮高校の修学旅行=「野外スクーリング」は生徒一人一人がテーマと目標を持った学習として実施されています。そのため、旅行の成否は事前の準備と深くかかわってきます。しっかりした準備が大きな成果へとつながっていきます。
 修学旅行は高校生活のメインとなる行事の一つです。費用も決して安いものではありません。これからも現地でしか学べないことをしっかりと考えて、より創意工夫を重ねながらすばらしい旅行の成果と思い出をつくってほしいと思います。

中間考査1週間前です。

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 夕方の六時前なのにグランドには誰もいません。一方で自習室や学校のあちらこちらでは自習したり、先生に質問をしたりしている姿があります。5月23日(月)~27日(金)に実施される1学期中間考査の一週間前となりました。本校は総合学科で一人一人の生徒の科目数も多いので2,3年生の選択科目の一部は準考査として今週中に実施される考査もあります。すでに14日(土)15日(日)も中間考査に向けての質問会を行ない、自習室も開放していましたが、今日からはクラブ活動も基本的には自主練習となり、本格的に中間考査の勉強モードに入りました。
 1年生の皆さんにとっては高校入学後最初の定期考査となりますが準備は万全でしょうか?日頃の予習復習に加えて、考査用の勉強時間もしっかりと確保して計画的に学習を進めて下さい。高校の定期考査はなかなか歯ごたえがありますし、単位修得につながりますのでとても重要です。油断をすると中学校時代までに取ったこともないような点数のついた答案が返却されてきますので、気持を引き締めて中間考査に臨んで下さい。また、天侯が少し不順で先週から雨が続いたり、急に暑くなったりしていますし、4月の入学から一ヶ月半が経過し、新しい環境への順応のためにかなり疲れてきていると思います。体調には十分注意して下さいね。では、健闘を祈ります。

鹿児島市に行って来ました。

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 所用で鹿児島市まで行ってきました。初めて乗る九州新幹線の「さくら」は新しくて広くて、とても乗り心地のよい座席でした。新大阪から鹿児島中央までを4時間10分で結んでくれています。ほとんど自由になる時間がなかったので観光はできませんでしたが、路面電車が市内を走り、桜島が間近に望める海岸沿いや西郷隆盛や大久保利通ゆかりのスポットがある甲突川河畔などゆっくり散歩するのにぴったりの道が整備されているどこか懐かしい落ち着いた街でした。
 滞在中も何度も桜島からは噴煙があがっており、町中の風の吹き溜まるところには黒く非常に粒子の細かい火山灰がたまっています。風が強かったのでそうした火山灰が巻き上がるので、ハードコンタクトの人は本当につらそうでした。火山と共に暮らす人々のたいへんさとすごさを実感しました。人間の力など到底及ばない力をもった桜島の雄大さと厳しい環境が多くの維新の偉人を生んだのかもしれませんね。今度はゆっくりと訪れてみたいと思います。

「世界の歴史と地域に学ぶ」<その2>

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 さて、選択科目「世界の歴史と地域に学ぶ」の続きです。
 今回のフィールドワークでは「ノエル婦人服」「大野文具店」「安永商店(漬物)」「呉服正気屋」「水永ホルモン」「オカベ豆腐店」「松本青々園(お茶)」「太陽堂(パン)」「丸福靴店」「マスダ(菓子)」の10店舗の方とお話ができたということです。各商店の皆さんはとても丁寧にお話をして下さったとのこと。本当にありがとうございます。調査の結果については来週の火曜日(5月17日)の授業で発表ということですが、詳しい内容についてはホームページ上に掲載される予定ですので、楽しみにしておいて下さい。
 昨今、地元の商店街は寂れているところも多いのが現状です。私が子どもの頃育った布施の商店街もかつての面影がどんどんなくなっています。上本町も今ある「ハイハイタウン」のところには小さな飲食店ひしめき合っていましたし、最近では近鉄劇場がなくなり、「ユフラ」とともに新しい歌舞伎座がオープンしました。阿倍野には「キューズタウン」がオープンし、天王寺の風景が大きく様変わりしています。大阪駅と北ヤード、阪急百貨店周辺もびっくりするほど変わりってきています。
そうした変化の中で、地元密着型の商店街でお話を聞くことはかつての生活の様子や現在の地域の状況を知ることができるとても貴重な体験です。フィールドワークを通じて、そこで暮らす人々の様子を肌で感じ、「地域(コミュニティ)」の過去と未来について学習を深めてください。次回のフィールドワークは5月31日(火)に選択科目「ワールドスタディ」と共催で生野区にコリアンタウン商店街を訪ねる予定です。