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東京より

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 全国総合学科高等学校長協会2日目の協議会で二つの地区からの報告を受けました。四国地区からは「キャリア教育の一環としての総合学科高校の取組み」、東北地区からは「『産業社会と人間』の現状と工夫」についての取組みです。四国からは「産業社会と人間」と「総合的な学習の時間」の関連、ミスマッチのない履修計画と選択指導の課題についての報告と問題提起がなされました。また、東北地方からは具体的な「産業社会と人間」の取り組みついての報告でした。分科会では他の府県からの報告もあり、本校の取組みにも参考にできる内容のものもたくさんありました。
 また、東北地方を代表して報告された岩手県立岩谷堂高校の校長先生からは大震災による被災地と学校の現状報告もいただきました。同じ岩手県の県立高田高校は少し高台にあるにもかかわらず校舎の三階まで浸水、瓦礫が押し寄せたため校舎の使用ができなくなり、5月10日にやっと入学式を隣の市にある大船渡東高校で挙行することができたとのこと。しかし、このような厳しい状況の中でも大震災から三ヶ月経ち、確実に学校は動き出している、そして生徒たちも心に大きな傷を抱えながらもしっかりと前を向いて歩みをはじめているという力強い報告を受けました。「がんばろう東北、ふるさとは負けない」という合言葉(岩手放送)のもとに復旧・復興にむけての歩みが始まっているそうです。一方で福島県では原発の20キロ圏内にある6校は先が見えない状況にあります。私たちの支援は、何よりも息長く継続していくことが大切だと再認識しました。
 大阪から東へ500キロ。大震災の影響を強く感じた三日間でした。