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またまた映画の紹介です。

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 夏真っ盛り。今朝も蝉の声で目が覚めました。今日も暑くなりそうですね。
 さて、三本目の映画の紹介です。「おじいさんと草原の小学校」というケニアを舞台にしたイギリス映画です。これはキマニ・マルゲという84歳で小学校へ入学した実在の人物の物語です。2003年にケニアではイギリスからの独立から39年経ってやっと政府が無償教育制度をスタートします。そうした中でマルゲは勉強したいという一心で周囲からからかわれたり、排除されながらも小学校に通い続けます。そんな彼はイギリスからの独立戦争の戦士としての壮絶な過去があります。「私にとって自由とは、学校に行き学ぶこと。もっともっと学びたい。」彼の言葉には学ぶことの意味が語られています。平和であること、自由であること、人間としての尊厳を持つこと、すべてが学ぶことの意味と学べることの大切さだと思います。また、映画の中で部族間の問題が出てきますが、それも大昔からある対立ではなく植民地支配の結果だということがわかります。この作品もテアトル梅田で上映中です。
 「黄色い星の子供たち」「いのちの子ども」そして「おじいさんと草原の小学校」の三本の映画を紹介させていただきました。それぞれの映画に込められた願いは「平和」と「子どもの未来」だと思います。お盆はシネコンでハリーポッターもいいですが、ミニシアター系の映画もいいですよ。

今日は8月6日です。

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 今日の教養講座は午後1時から小・中学生を対象としたダンス講座「ダンス部と一緒に楽しく体を動かしましょう!」、午後2時半からは高校生・一般を対象とした「Webページの学習への活用は有効か?」の二つの講座を開講しました。ダンス講座では20名を超える小・中学生が参加し、ダンス部員の指導のもと一生懸命体を楽しそうに動かしていました。LL教室の講座には7名の方にご参加いただきました。暑い中、ありがとうございました。
 さて、本日、8月6日は広島では原爆投下から66年目の「原爆の日」を迎えましたが、先日、友人から一通のメールが送られてきました。それは8月6日にマツダスタジアムで行われる対ジャイアンツ戦において慰霊のセレモニーが行われ、その中で夫である枚方市在住の詩人・高木いさおさんの詩「8月6日」が女優の斎藤とも子さんによって朗読されるというものでした。意外でしたが8月6日に広島でプロ野球公式戦が開催されるのは53年ぶりだそうです。広島カープのホームページにはこのことについて「広島にとって特別な日「8月6日」に対する多くの方々の想いや、歴史を継承するとともに、次世代に引き継ぐことができればと思っております。この日が何の日なのかを忘れることなく、また気付いていただくきっかけとすることを目的として催しを実施します。」とありました。今日から甲子園では高校野球も始まります。平和の大切さをしっかりとかみしめ、野球ができること、観戦できること、そして教養講座でダンスを楽しむ子どもたちの笑顔がいつまでも続くことを願い、私たちが平和も守っていかなければならないと思います。平和への願いを込めて高木いさおさんの詩を掲載します。尚、この詩の掲載については著者の許可を得ています。

「8月6日」

忘れてはいけないことは
決して忘れてはいけない

8月6日がやって来たら
「忘れてはいけない!」と声に出そう

8月6日がやって来たら
1945年に生まれていなくても
「忘れてはいけない!」と声に出そう

8月6日じゃなくても
戦争の話が出て来たら
「忘れてはいけない!」と声に出そう

8月6日じゃないし
戦争の話も出ていないけど
生命(いのち)のことを考えるときは
「忘れてはいけない!」と声に出そう

そして
生きたいのに死んでいった
沢山沢山の人たちのことを思いながら
生きていることの意味を考えよう


クラブ合宿が各地で実施されています。

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 今週から来週にかけてクラブの夏合宿が次々に行われています。もちろん美術部や硬式テニス部のようにすでに終了しているクラブもありますが、今日は早朝から野球部が香川県綾歌郡へ、書画部が兵庫県城崎郡へ、そしてソフトテニス部が兵庫県豊岡市の但馬ドームへと出発していきました。ソフトテニス部は清教学園高校、豊島高校と同じバスで本校を出発し、現地で佐野高校と堺西高校と合流するそうです。総勢100名を超える大合宿になるとのことです。一方で天文・地学部は昨日兵庫県養父市から帰校し、軽音フォーク部は奈良県宇陀郡、剣道部は和歌山県御坊市から今日帰ってきます。(部活合宿一覧を参照下さい。)
 現在の合宿は各地に出かけていますが、自分の高校時代の合宿は学校の教室に畳を敷き、網戸を入れて、貸蒲団屋から布団を借りて、朝昼夕の食事は学校食堂、お風呂は近くの銭湯へ行ってという合宿でした。教員になってからもしばらくは学校で合宿が普通でした。もちろんエアコンもなかったですが、当時は十分耐えられる暑さでもありました。また、合宿となると厳しいOBたちが毎日のようにしごきにやってくるので、本当に苦しい毎日だったように記憶しています。ここ数年はきれいな宿舎も多く、大阪を離れるためOBOGもあまり来ない合宿が多いので、ちょっとうらやましいです。
 合宿はクラブという同じ目的をもった仲間と寝食を共し、クラブのことだけを考えられる貴重な時間です。思いっきり好きな活動に打ち込んできて下さい。

世界で1枚 自分だけのTシャツ

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 選択科目『総合芸術』で制作された「世界に一枚、自分だけのTシャツ」です。鮮やかな文字と斬新なデザインがとても印象的です。先月、アメリカに帰国したケニー君も制作しました。
 さて、今日も映画の紹介です。『いのちの子ども』というイスラエルで制作されたドキュメンタリー作品です。ガザ地区に住む生まれつきの免疫不全症のパレスチナ人の赤ちゃんを救おうとするイスラエル人医師と赤ちゃんの母親、ガザの最前線で20年以上取材を続けるイスラエル人TVジャーナリストたちの姿を伝える作品です。様々な困難を乗り越えながらも一つの命を懸命に救おうとする医師とその一方で繰り返される紛争と空爆で奪われていく多くの命。あまりに過酷で残酷な現実に中にも懸命に命を守ろうとする人々の営みに人間の偉大さと戦争・紛争を繰り返し多くの命を奪っていく人間の愚かさという二つの現実に複雑な思いを持ちながらも、映画のパンフレットにある「今、命の価値を問う、世界を揺るがせた真実の物語」というコピーにうなづく内容の映画です。もし、高校生でパレスチナ問題についてあまり知らない人は見に行く前に事前に基礎的な歴史や背景、現状について予習しておくといいと思います。映画の公式ホームページにある解説も参考になりますよ。梅田ロフト地下1Fの「テアトル梅田」で上映中です。

ダンス部、再び全国大会へ。

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 昨日と今日の二日間、神戸文化ホールで開催された第4回日本高校ダンス部選手権 DANCE STADIUM 西日本予選に出場したダンス部がSMALLクラス(少人数編成)とBIGクラス(大人数編成)の両クラスで予選を突破して全国決勝大会出場権を獲得しました。おめでとうございます。SMALLクラスは44校、BIGクラスは46校が出場し、それぞれ上位15校が出場権獲得とあって、とても厳しい予選でした。また、多くの府立高校がエントリーしており、府立高校のダンス部は本当によく頑張っているなあと感心しました。
 さて、ダンス部は7月に東京で開催されたダンスドリル選手権大会に出場したばかりですが、再び8月24日(水)に渋谷C.C.Lemonホールで開催される全国決勝大会出場でこの夏2回目の東京となります。思いっきり踊ってきて下さい。健闘を祈ります。(会場内は撮影禁止で生徒の勇姿は撮影できませんでしたが、応援に駆けつけていただいていた保護者の方たちはカメラに収めることができました。いつも揃いのTシャツでの応援、ありがとうございます。)
 <おまけ> 今回の会場の神戸文化ホールは湊川神社の北側にあります。この湊川神社はとても大きな神社で、「湊川の戦い」(南北朝時代の1336年に九州から東上して来た足利尊氏・足利直義兄弟らの軍とこれを迎え撃った後醍醐天皇方の新田義貞・楠木正成の軍との間で行われた合戦)で戦死した楠木正成(大楠公)が祀られています。

美的扇子展と映画紹介

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 選択科目「楽書B」で生徒たちが制作した扇子が展示されています。題して『美的扇子展』です。こんな扇子であおいだらさぞかし涼しくなるだろうという作品やこの扇子を持って電車の中とかでパッと開いたらかなりオシャレだなと思うものまでなかなか楽しい扇子たちです。
 さて、お盆休みも近づいてきていますので、今日は映画の紹介です。昔からお盆映画というと『寅さん』シリーズ、近頃までは『釣りバカ』シリーズでしたが定番の日本映画がなくなってしまい少し寂しい感じがしますね。今日、ご紹介するのはフランス映画の『黄色い星の子供たち』という映画です。「黄色い星」ということでホロコーストをあつかった映画だなとすぐにピンときた方もおられると思いますが、その通りでこれは1942年ナチスドイツの強い影響下にあった当時のフランス政府が1942年にユダヤ人を一斉検挙、そして子ども、女性、赤ちゃんも含めて13,000人のユダヤ人がヴェル・ディヴ(冬期競輪場)に5日間飲まず食わずで押し込められた上、その後国内の収容所に移され、最後はアウシュビッツに移送され処刑されたというヴェル・ティヴ事件の物語です。この事件は1995年に当時のシラク大統領が50年後に初めて政府の責任を認めたもので、それまではナチスドイツによる迫害のひとつだと捉えられていました。自分たちの運命を何も知らないまま翻弄される無垢な子どもたちの姿がとても痛ましく、子どもたちのまなざしが心に残ります。「シネリーブル梅田」(梅田スカイタワービルイースト3F)で上映中です。

美術部も頑張ってます。

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 8月9日(火)から14日(日)までの間、大阪市立美術館地下展覧会室で開催される第63回大阪府高等学校美術・工芸展にむけて、出展作品の仕上げに美術部が汗を流しています。それぞれがかなり大きなキャンバスにむかって一生懸命筆を走らせています。私も毎年、この高校展を楽しみにしています。と言いますのは本当にびっくりするような作品が数多く出展されているからです。絵画、版画、彫刻立体、デザイン、工芸、支援学校の各部門の作品がたくさん出展されます。若い人たちのみずみずしい感性から生み出された作品には毎年感動させていただいています。今年もどんな作品と出会えるか楽しみです。美術部の皆さん、展覧会まで後一週間、暑さに負けずに頑張ってください。また、高校展はお盆の期間ですので、お時間が許される方は是非、見に行ってあげて下さい。時間は朝8時半から夕方の四時半までで、入場は無料です。

ソフトテニス「戎杯」開催

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 今年も恒例の今宮高校ソフトテニス大会「戎杯」(エビスカップ)を開催しました。この大会は本校ソフトテニス部が主催する中学生の大会です。今回は府下各地の7校の中学校、100名を超える中学生部員たちが参加してくれました。
 開会式では私から挨拶と今宮高校の紹介をさせていただきました。今宮高校は生徒の自主的活動を重視しているとともに、学習もクラブ活動もクラス活動も主体的に責任を持って行っていることをお話しし、中学生の生徒たちは現在頑張っているソフトテニス部の活動を決してやめることなく3年間しっかりと活動し、しんどいことを続けることと何か一つのことをやり遂げることの大切さを体得して欲しい、そして将来この中の一人でも多くの人が今宮高校のソフトテニス部員として、この大会を受け継いで欲しいとお願いしました。
 今日はとても暑い日でしたがグランドは中学生たちの元気一杯の掛け声が飛び交っていました。

考古学入門、水野正好先生の講演!

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 集中講座「考古学入門」の今回最大のイベントである大阪府文化財センター理事長の水野正好先生(高5期)の講演会に参加させていただきました。水野先生は知る人ぞ知る考古学会の重鎮で、東京の講演会では1500席を満席にする方です。それが今回は7名の生徒のためにお話をしていただけることになり、あまりの贅沢と恵まれた機会に生徒より担当教員の方が大興奮状態です。講演の題名は「今宮高校前後の私と考古学」という特別の題で先生の高校時代のエピソードからいかに考古学に魅せられていかれたかという貴重なお話でした。同席された弥生文化博物館の学芸員の方も始めて聞く話が多くとても貴重なお話と驚いておられました。また、水野先生の熱意あふれる中にもユーモアたっぷりのお話しぶりにはぐいぐいと引き込まれていきます。予定の時間を越えて2時間半にわたり話を聞かせていただき、生徒もその迫力と魅力に圧倒されていました。先生と折口信夫先生、万葉集との出会い、貴重な書籍を古本屋で見つけ、それを買うために40日間にわたって昼食を抜いてお金をためて購入した話、コピーのない時代禁帯出の京都大学考古学研究報告16巻をすべて図書館でノートに写した話など聞けば聞くほど先生の今宮高校時代からの考古学に対する傾倒と行動力、そして今も変わらない研究への熱意にはそのすごさに言葉を失いました。生徒から「将来考古学をするためにはどこの大学がいいですか?」といった質問には「大学はどこでもいい。学問で大切なのは自分の情熱を失わないことだ」とお答えになりました。もうこの「校長たより」では書きつくせない内容で、うまくお伝えできないのが申し訳ないです。是非、すべての生徒に聞かせてあげたいお話なのでチャンスがあればなんとか今宮高校で講演会を開催できればと思います。水野先生、すばらしいお話を本当にありがとうございました。

書道ガール、書道ボーイが集合。

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 今朝、学校へ出勤するとダンス部の代表が東京で行われた全国大会の結果の報告と応援のお礼を伝えに来てくれました。昨日お伝えしたようにノベルティ部門で全国3位を獲得しましたが、加えてもっともすばらしい全体的なパフォーマンスを行ったチームに送られる「Best Overall Performance」という特別賞もいただいたということでした。すばらしい結果以上に今朝、東京から帰ってきたところなのにきっちりと報告しにきてくれるダンス部の礼儀正しさに感服です。彼女たちはそのまま柔道場へ練習に向かっていきました。
 さて、本日多目的ホールでは大阪府高等学校書道研究会主催の「生徒練成会」が行われ、府立高校17校から70名を越す書道ガールと書道ボーイが集まってお互いの作品の批評をしたりして朝から夕方までまさに書道の練成を行っていました。会場は静寂の中にもとてもしまった空気が流れて「切磋琢磨」という言葉が自然と浮かんできました。しかし、多目的ホールの70名を越す生徒が集まり、一斉に作品を制作する姿は壮観で圧倒されました。お互いが刺激しあってこれからもすばらしい作品が生み出されることを期待します。暑い中、お疲れ様でした。