夏真っ盛り。今朝も蝉の声で目が覚めました。今日も暑くなりそうですね。
さて、三本目の映画の紹介です。「おじいさんと草原の小学校」というケニアを舞台にしたイギリス映画です。これはキマニ・マルゲという84歳で小学校へ入学した実在の人物の物語です。2003年にケニアではイギリスからの独立から39年経ってやっと政府が無償教育制度をスタートします。そうした中でマルゲは勉強したいという一心で周囲からからかわれたり、排除されながらも小学校に通い続けます。そんな彼はイギリスからの独立戦争の戦士としての壮絶な過去があります。「私にとって自由とは、学校に行き学ぶこと。もっともっと学びたい。」彼の言葉には学ぶことの意味が語られています。平和であること、自由であること、人間としての尊厳を持つこと、すべてが学ぶことの意味と学べることの大切さだと思います。また、映画の中で部族間の問題が出てきますが、それも大昔からある対立ではなく植民地支配の結果だということがわかります。この作品もテアトル梅田で上映中です。
「黄色い星の子供たち」「いのちの子ども」そして「おじいさんと草原の小学校」の三本の映画を紹介させていただきました。それぞれの映画に込められた願いは「平和」と「子どもの未来」だと思います。お盆はシネコンでハリーポッターもいいですが、ミニシアター系の映画もいいですよ。