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美的扇子展と映画紹介

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 選択科目「楽書B」で生徒たちが制作した扇子が展示されています。題して『美的扇子展』です。こんな扇子であおいだらさぞかし涼しくなるだろうという作品やこの扇子を持って電車の中とかでパッと開いたらかなりオシャレだなと思うものまでなかなか楽しい扇子たちです。
 さて、お盆休みも近づいてきていますので、今日は映画の紹介です。昔からお盆映画というと『寅さん』シリーズ、近頃までは『釣りバカ』シリーズでしたが定番の日本映画がなくなってしまい少し寂しい感じがしますね。今日、ご紹介するのはフランス映画の『黄色い星の子供たち』という映画です。「黄色い星」ということでホロコーストをあつかった映画だなとすぐにピンときた方もおられると思いますが、その通りでこれは1942年ナチスドイツの強い影響下にあった当時のフランス政府が1942年にユダヤ人を一斉検挙、そして子ども、女性、赤ちゃんも含めて13,000人のユダヤ人がヴェル・ディヴ(冬期競輪場)に5日間飲まず食わずで押し込められた上、その後国内の収容所に移され、最後はアウシュビッツに移送され処刑されたというヴェル・ティヴ事件の物語です。この事件は1995年に当時のシラク大統領が50年後に初めて政府の責任を認めたもので、それまではナチスドイツによる迫害のひとつだと捉えられていました。自分たちの運命を何も知らないまま翻弄される無垢な子どもたちの姿がとても痛ましく、子どもたちのまなざしが心に残ります。「シネリーブル梅田」(梅田スカイタワービルイースト3F)で上映中です。