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すごい卒業生が訪れてくれました。

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 今日はすごい卒業生が学校を訪ねてくれました。7期生の阪本絵理さんで、アームレスリング(腕相撲)の2009年度西日本チャンピオンで、翌年にはカナディアンナショナルズ(全カナダ大会)で左右両腕で優勝という快挙。ラスベガスで開催された世界選手権に出場され、右腕7位、左腕11位と健闘されました。高校時代は陸上部に所属し800Mの選手、本職は鍼灸師となり、現在はカナダと日本を行き来する生活ですが、カナダへはワーキングホリデーで渡ったのがきっかけとなったそうです。
 アームレスリングを始めたのはわずか3年前で、もともと強くて負けたことがなかったが、はじめての試合で敗れて、そこから「なにくそ魂」に火がついて本格的に始めたということです。アームレスリングの面白さは腕だけではなく全身を使い、さまざまな技もあり奥がたいへん深いところと勝った時の喜びの大きさだそうです。
 お昼休みには2年生の男子と女子生徒にアームレスリングの手ほどきをしていただき、生徒たちもその強さにびっくりしていました。阪本さんから今宮高校の後輩たちへは「何にでも飛びこんで欲しい。やらない後悔より、やってからの後悔の方がいいし、とにかく最後まで何事もあきらめないことが大切だ」というメッセージをいただきました。現在は世界選手権をめざして日々トレーニングを重ねておられます。是非、世界一になってください。

採用2年目の先生の研修

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 平成23年度第2回高等学校フォローアップ研修(国語科)が本校で開催されました。フォローアップ研修というのは新規採用2年目の教員を対象とした研修です。国語科の研修ということで本校国語科の小山秀樹指導教諭の1年生「古典」の授業を見学していただき、、その後、研究協議が行われました。大阪府教育センターからはカリキュラム研究室の天野誠主任指導主事、佐藤彰主任指導主事、学力向上推進室の泉富三男授業力向上指導員がお見えになり研修を進められました。
 授業は単元としては「平家物語<木曾の最期>」を読む内容ですが、クラスは班別に分けられており、まず2班作成のテストの実施、「ゆく川の流れ」の暗唱会、そして3班が内容の理解編として「木曾の最期」の担当部分の解説を配布プリントを作成して説明・発表するというものでした。
 「古典」という科目に限らず、教科学習はただ受験のためだけではなく、生徒がその教科に興味を持ち、面白いと感じて、豊かな教養として身につけていくことが学校、教師の果たすべき役割です。私も生徒たちの主体的な学習活動をいかに引き出し、支援していくかが全ての授業のポイントだと思います。教師は初任者もベテランも生徒から求められるものは同じで、経験が浅いからといって許されるものではありません。しかし、授業力は極めて経験と実践が大切で、徒弟的な手法でベテランから若手へ受け継いでいかれる部分が多くあります。2年目の教員もより先輩教員の授業をしっかりと観察して、一層のスキルアップを図って欲しいと思います。

玄関ロビーの作品展示

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 今日の午後、鹿児島より帰校しました。さすがに四泊五日の旅は長いです。でも、書類の詰まった重いキャリーバックをガラガラとひっぱって学校へ帰って来て、生徒さんたちの笑顔を見るとホッとします。学校では2学期期末考査まで1週間を切っているため、放課後はグランドには人影はなく、校内のあちらこちらで勉強している生徒さんの姿が見えます。一生懸命に勉強している姿を見るととても嬉しい気持ちになりますね。風邪をひかないよう暖かくして頑張ってください。
 また、玄関ロビーには可愛らしい色とりどりのオカリナが飾られています。総合芸術で制作されたものですが、みんな個性的で楽しいオカリナです。もちろんいい音がします。その他、いろいろな絵画や立体の作品で展示がリニューアルされて私達の目を楽しませてくれています。素晴らしくて楽しい作品をいつもありがとうございます。

鹿児島より(四日目)

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 鹿児島市は桜島が活発に活動しているため、朝から火山灰で曇っています。大変細かい粒子のため、あらゆるところに入ってきており、駅のエスカレーターの手すりもざらざらでこすると手が黒くなります。毎日降り注ぐ火山灰とともに生活する鹿児島の人々の大変さと強さには感心します。しかし、豊かな自然と歴史ある街。魅力と見所満載の地です。
 第63回全国人権・同和教育研究大会は昨日閉会しましたが、引き続き全国高等学校長協会 人権・同和教育研究協議会に参加しています。この研究協議会も年一回開催されており、今年度も北海道から沖縄までの高等学校の校長94名、そして開催県である鹿児島県より90校の高等学校の校長が集まって二日間にわたって、それぞれの学校での実践の交流と人権教育を中心とした学校のさまざまな情報交換を行うものです。インターネット上の人権侵害や進路保障など全ての都道府県で共通の課題もあれば、それぞれの独自の課題も各都道府県は有しています。改めて日本も広いなあと感じると共に、所違えど取組みの参考になることやヒント、そしてたくさんのすばらしい方々に出会うことができました。
 今回の鹿児島で得たものをしっかりともって、明日大阪に帰ります。

鹿児島より(三日目)

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 全国人権・同和教育研究大会の二日目。今日はハンセン病問題の解決に取り組んでおられるお二人の方のお話を伺いました。鹿児島にあるNPO法人「ハンセン病問題の全面解決を目指して共に歩む会」代表の松下徳二さんと『生まれてはならない子として』(毎日新聞社)を著された宮里良子さんです。
 ハンセン病問題とは松下さんは【1907年以来89年間、国が「ハンセン病患者を療養所に強制収用し、一生閉じ込め。絶滅させようとした」ために生じた全ての問題】と考えておられます。そして、ハンセン病に対する無知や無関心は患者のみならずその家族の方々にも取り返しのつかない深刻な被害を生みました。そして、この問題は決して過去の問題ではなく、二度と同じようなことが起こらないようにするためにもしっかりと伝えていかなければならないということでした。
 宮里良子さんはご両親がハンセン病患者であり、ハンセン病患者家族の苦しみと闘いの記録として『生まれてはならない子として』という手記を出版されました。隔離収容された両親の過酷な人生や国の政策や社会の偏見のなかで自らを隠して生きた苦悩の日々。そうした中でご自身が人間に尊厳を取り戻す闘いを丁寧に綴られたものです。
 お二人のお話を聴き、知らないこと、知ろうとしないこと、無関心であることが当事者やその家族にとってとても残酷なことになってしまうということを改めて認識させていただきました。何事にも関心を持ち、自分にとってつらいことでも逃げることなく、まずはしっかりと学び、知っていこうとする態度を持ち続けたいと思いますし、生との皆さんにも持ってほしいと願います。

鹿児島より(二日目です)

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 第63回全国人権・同和教育研究大会鹿児島大会が今日と明日開催されます。全国から人権教育に取り組む教員を中心に1万人近くの人が参加し、鹿児島アリーナをメイン会場として鹿児島市内の小中高等学校20か所で分科会(分散会)が行われます。また、今回は奄美大島にある奄美市でも分科会があります。全部で120本の実践報告が行われ、熱心な討議が二日間にわたって繰り広げられます。開会の全体会では鹿児島県知事、鹿児島市長のご挨拶もあり、まさに県をあげて大会を歓迎しているという感じです。
 さて、私は特別分科会で「震災と差別」という講演を聴きました。講師は学習院大学教授で福島県立博物館長の赤坂憲雄先生です。先生は東日本大震災復興構想委員会の委員も勤めておられます。お話の中で特に印象に残ったのは犠牲者の3分の2以上が65歳以上の高齢者であり、弱者に最も強く被害が現れたということと、その中でも被害が少なかったのはコミュニティがしっかりしている地域であったということです。しかし現在被災地ではそのコミュニティがどんどん失われつつありますし、私たちが暮らす都市部ではコミュニティがほとんどない状態のところがほとんどです。人と人のつながり、地域とのつながりの大切さを改めて実感しました。また、津波被害の地域は復興に向けてビジョンを描きつつあるが、原発被害の地域は展望が見えない状況にあります。そこで暮らしていた人々のこれからの生活をどうするかは大きな課題です。大震災から8ヶ月たちましたが、今東北地方が直面している問題は日本社会の根幹に関わる問題であるという認識で大震災からの復興を考えていかなければならないと思いました。

「校長だより」が400号です。

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 今日から全国人権教育研究大会に参加のために鹿児島市に来ています。久しぶりにプロペラ機に搭乗しましたが、これはターボプロップ機のQ400という機種でジェットエンジンでプロペラを回す最新鋭機ということです。中距離飛行には最も効率のよい飛行機だそうですが、プロペラを回すエンジン音はかなり大きいと感じました。ただし離陸も着陸もすごく軽やかです。鹿児島市は晴れで気温は大阪より高めで暖かです。鹿児島中央駅も今春の新幹線の開通もあってすごく賑わってました。
 さて、この「校長だより」が今回で400号を迎えることができました。ほとんど意識はしていなかったのですが、先日、HP担当の田中首席より「もうすぐ400号ですよ。」と聞かされ、もうそんなになるのかと自分自身でも驚いています。昨年の7月14日から始めた「校長だより」ですが、最初は何か学校行事等があった時にアップすればいいという感じでした。ところが本校のホームページがどんどん充実していく中で、自分も少しでも貢献できればという思いでアップしてきました。保護者の方や卒業生や在校生、そして今宮高校に関心をもってくださってている方々に授業、クラブ活動、学校行事といった今宮高校の日々の様子を私なりの感想を添えてお伝えできればと思い、時には映画の紹介や本の紹介など自分の趣味も交えながら続けてきました。時折、保護者の方や生徒の皆さんから読んでいただいた感想などをお声かけいただき、ありがたく思っています。今宮高校は学区がありませんから大阪府か全域から生徒が集まってきています。そのため学校情報の発信にはホープページが欠かすことのできないツールとなっています。おかげさまで多くの方に楽しんでいただけるホームページとなっていると自負しています。 今年5月からの統計を取り始めていますが、現在1日の平均アクセス数が530件を越しており、これは1年で20万件に近いアクセス数となります。本当にありがたいことだと思います。本校のホームページはたくさんの教職員や生徒の協力でほぼ毎日のようにページが更新されており、コンテンツが多過ぎて少しがガチャガチャしているというお声も聞きますが、私は動画も多く、まるで壁新聞か絵巻物にような楽しさがあり、多彩な個性の集まる今宮高校らしさがよく現れていると思います。「校長だより」もそのコンテンツの一つにしか過ぎませんが、これからも私なりの個性を出して、今宮高校の様子をお伝えしていきたいと存じますのでよろしくお願いします。

第6地区職域合同研究協議会発表会

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 大阪府立高等学校保健会職域合同研究協議会第6地区発表会が本日14時より府立阪南高校視聴覚教室で開催されました。この職域合同研究協議会は学校三師(学校医、学校歯科医、学校薬剤師)と保健主事、養護教諭が学校保健推進のためにそれぞれの職域において研究・実践されたものを発表する会で50年間の長きにわたって各地区でほぼ2年おきに開催されています。
 今回の第6地区発表会では研究発表として保健主事部会より「安全管理-安全点検・水質検査」について西成高校の保健主事より6地区各校へのアンケートを基本に学校安全点検の実情と課題について発表されました。続いて講演は学校薬剤師部会より「学校薬剤師がかかわる薬物乱用防止教室について」と題して、今宮高校の学校薬剤師である天野稔先生よりご講演いただきました。先生には本校でも薬物乱用防止教室の講師としてお世話になっており、今年も12月1日に1年生を対象にご講演いただくこととなっています。先生のお話は単に有害な薬物はいけませんということではなく、「薬」そのものに対する考え方から日常における正しい服用の仕方、喫煙と薬物の関係など、先生が高校生をはじめとする子どもたちにどのように薬物乱用の怖さを教えていくかについての実践的なお話でとても興味深い内容でした。天野先生お疲れ様でした。また、PTAからも3名の方にご参加いただきました。寒い中、本当にありがとうございました。

ブラスバンド部が大阪高校音楽会に出演

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 今日は「勤労感謝の日」です。勤労感謝の日は、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」祝日です。1948年(昭和23年)に制定されました。とは言いましてももともとは新嘗祭として戦前から祝われていた日です。その年の収穫物に感謝する大事な行事として飛鳥時代にその起源はあります。第二次世界大戦後のGHQの占領政策によって天皇行事・国事行為から切り離される形で改められたものが現在の「勤労感謝の日」です。ともあれ、勤労は国民の三大義務の一つであるとともに、働けることは人としての喜びでもあります。働く人への感謝とともに自分自身が現在働かせていただいていることにも感謝したいと思います。
 さて、今日の午後は池田市アゼリアホールで開催された第61回大阪府高等学校音楽界に行きました。本校ブラスバンド部が東大谷高校との合同での出演で今年で4回目だそうです。演目は「マーチング・ブルース」と「ジャパニーズグラフィティXV~アニメ・ヒロインメドレー~」の二曲でしたが、なかなか合同練習の日程もとりにくく少ない合同練習時間にもかかわらず、とても楽しい演奏を聞かせてくれました。休日にゆっくりと高校生たちのすばらしい演奏を聞けて、本当に癒されました。両校の吹奏楽部の皆さん、顧問の松川先生、東大谷高校の出水先生、お疲れ様でした。そしてすばらしい演奏をありがとうございました。

校外での学習と府教委副理事訪問

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 今日の午後は校外での学習に二つの講座が出かけて行きました。一つは「生物工学」です。この科目は「今日、脚光を浴びているバイオテクノロジーについて、その目的と有効性を学ぶ。また、現在行われている研究や研究の具体的な方法も学ぶ。そしてバイテクが環境や将来の社会に不える役割について考え、その多様性について学ぶ。」ことを目標としており、先週は大阪バイオメディカル専門学校から大塚先生に来ていただき講義をしていただきました。今週はその大塚先生の学校を見学させていただきました。「速報NOW」ですでにアップされていますが、大阪バイオメディカル専門学校ではブロッコリーのDNA抽出の実験をさせていただきました。
 また、「バリアフリー・ライフスタイル論」はミナミのアメリカ村へ車いすに分乗して公私の奈佐先生と出かけて行きました。まず、南海「新今宮駅」から「なんば」へ。そして、車いすに二人一組で交代しながら乗り、アメリカ村三角公園まで。その後、「なんば」から「大国町」まで地下鉄に乗車して帰校しました。車いすでの街歩きで、さまざまな発見があったと思います。
 二つの講座とも貴重な経験をすることができました。大阪バイオメディアカル専門学校の大塚先生、そして「バリアフリー・ライフスタイル論」の奈佐先生、本当にありがとうございました。
 また、本日は大阪府教育委員会事務局教育振興室の田中滿公子副理事と高等学校課の高畑隆一指導主事が学校訪問に来られました。1年生の英語の授業と校内をぐるっと見学していただいた後、校長室で本校の現状と課題等について校長より説明させていただきました。副理事からは本校生徒の授業での積極的、かつけじめのついた授業態度にお褒めの言葉をいただくとともに、本校のさまざまな取組みに対する教員の前向きな姿勢に感心されておられました。また、学校経営に関する貴重なアドバイスもいただきました。お忙しい中、ご来校いただき、誠にありがとうございました。