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今高祭にむけて

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 9月10日(金)・11日(土)開催予定の文化祭、同じく14日(火)開催予定の体育祭、あわせて「今高祭」が近づいてきました。昨年はインフルエンザの影響で満足な開催ができませんでした。その分、今年は一層力が入ります。学校のいたるところで、準備のために朝早くから、夕方遅くまでたくさんの生徒が活動しています。特に自治会のメンバーは夏休み返上で頑張ってくれています。企画・調整・運営とすべてを担う自治会という組織は過酷です。それでも頑張ってくれているメンバーには本当に頭が下がります。この経験はきっと一人ひとりの大きな力になるはずです。将来、そして培われた力はさまざまな場面で活かされると思います。本番まであと10日あまりです。最後の追い込み頑張ってください。(写真は自治会室と多目的ホールでのクラスの練習風景です。)

夏の卒業式

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 1年間のフランス留学から帰国した12期生山野さんの卒業式を行いました。約半年遅れての卒業でしたが、ご両親、本校教職員だけでなく、多くの12期生の仲間も駆けつけてくれました。
 一昨日の全校集会では流暢なフランス語での帰国報告(動画をHPに掲載)をしてくれて、留学の成果をしっかりと見せてくれましたが、1年間の留学は本当に大変だったと思います。しかし、最も感性の豊かな年齢であるこの時期に外国で1年間過ごせたということは何ものにも代えがたい経験です。自分を送り出してくれたご両親をはじめとする周囲に方々にも、本人は心から感謝しているということでした。この留学で得たものをしっかりと活かして、将来、国際人として社会に貢献していただきたいと願います。
 ご両親とは少ししかお話しできませんでしたが、やはり留学中は心配であったとのこと。自分自身も親としてその気持ちはよくわかります。本当にお疲れ様でした。
 また、彼女のために暑い中駆けつけてくれた12期生の皆さん、おかでとても暖かい素晴らしい雰囲気の中で卒業証書をお渡しすることができました。心より感謝いたします。

全校集会を開催しました。

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 本日、夏季休業明けの全校集会を行いました。特段に暑かった今年の夏休みも終わり、あれほどうるさかった蝉の声にかわって、生徒たちのたくさんの明るい笑顔と挨拶、そして笑い声で学校が満たされました。
 始業の挨拶ですから、元気のでるような内容がふさわしいとは思いますが、今回はどうしても生徒の皆さんに伝えたいことがありました。それは「命」の大切さです。なんだ、またそのことかと生徒たちも思うかもしれませんが、自分としてはこの夏に大阪市西区で生起した3歳と1歳の幼児が母親に置き去りにされ衰弱死した、というよりも衰弱死させられたというあまりにも痛ましい事件を生徒たちに改めて、そして深刻に受け止めて欲しかったからです。そして、自分たちが生まれてきたことの奇跡と今生きているというすばらしさを実感してほしい。生きていることに感謝してほしい。その上で、これからの毎日の取組みを心に希望と自信を誇りをしっかりと持っていきいきと大切に取り組んで欲しいという旨を話させていただきました。とても暑い体育館で、しかも重たい話でしたが、静かに聞いてくれた生徒の皆さんに感謝いたします。
 その後は、夏休み中の表彰。軽音エレキ部、ブラスバンド部、水球部、ダンス部、美術部など今回もたくさんの表彰状やカップ、トロフィーを全校生徒の前でお渡しすることができてうれしかったです。
 また、この夏から1年間にわたり本校で留学生活を送るアメリカのイリノイ州からの州からの留学生ケニー・マニング君の紹介と挨拶、1年間のフランス留学から帰国した12期生山野瑞季さんの帰国報告、生徒指導部諸注意、自治会連絡と盛りだくさんの全体集会でした。
 ともあれ、おかえりなさい! 明日からもまた、楽しく充実した学校生活を送りましょう。

またまた映画の感想です。

 先日、「闇の列車、光の旅」(原題はスペイン語で「Sin Nombre(名無し)」という映画を観てきました。物語の舞台はメキシコ。主人公はホンジュラスからアメリカへの移民(といってもイリーガルな)を父、叔父と目指す少女とメキシコのギャングの少年。貧困と暴力が渦巻く社会にいきる若者といっても子どもに近い二人の偶然の出会いと旅を描いたロードムービーです。命をかけて新しい生活を求めてアメリカを目指す多くの人々。暴力を基本とした組織の中でしか自分の居場所を見いだせない少年たち。物語はフィクションではあるが、そこには厳しい中米の現実が見えてきます。
 私は数年前にサンディエゴを訪れた時に、海岸から延々と内陸に向かって続く、アメリカとメキシコ国境のまるで万里の長城のような壁を見て大きな衝撃を受けました。アメリカ側では国境警備隊のパトカーが壁沿いにパトロールをしており、壁の向こうのメキシコ側の高台からは若者や子どもたちがアメリカ側を眺めていました。そばのロスへと続くハイウェイには女性と子どもが道路を横断する姿の標識。これはもちろん、夜に国境を越えた移民が道路を横断すので、その注意を促す標識ですが、いわば事故がよく起こっているとういうことでもあります。まさに命がけで道路を横断するのです。
 映画の宣伝には「どんな困難があっても生き抜く人々の強さ、美しさが熱く胸を打つ!」とありましたが、そうなんでしょうか?私はサンディエゴで見た光景も思い出されて、命をかけて危険を冒さなければ生きていけない人々、特に子どもたちが存在していることの現実に胸が締め付けられました。
 一方で、貧困や暴力は遠い国の話ではありません。私たちの身近なところにも多くの貧困の現実があります。そしていじめはいうまでもなく、社会では様々な暴力が生起しています。そのことをしっかりと認識して、生徒たちと向き合っていかなければならないと思います。
 

処暑と地蔵盆

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 今日は二十四節気の一つ「処暑」の日です。暑さが後退を始め、朝夕はいく分かしのぎやすくなり始めるという日ですが、なかなか涼しくなったという実感が持てない今日の暑さでした。しかし、気がつくとあれほどかまびしいと感じていた蝉の声もすっかりと鳴りをひそめて、中庭ではアキアカネが飛ぶようになっていました。昼間の暑さはなかなか後退してくれそうにはないですが、夕暮れは多少は秋の気配を感じます。
 学校の南側の町内会では地蔵盆の飾り付けを朝から地域の方たちがやっておられました。今宮高校の周辺は古くからの下町情緒が今も残っています。夕方にご挨拶にいかしていただきました。最近は子どもが少なくなって地蔵盆もかつての賑わいはないとのこと。自分も子ども時代にお菓子欲しさにいくつもの町内会の地蔵盆をはしご?していたのを思い出します。夏の終わりの風物詩としていつまでも大切にしてほしい行事です。
 夏休みも終盤。本校も明後日から全学年授業が開始されます。生徒たちが学習やクラブ、そして行事の準備に多少なりとも涼しい中で取り組めるよう、もう少し夏が秋へとその席を譲ってほしいと願います。

自彊会(同窓会)会報が届きました。

 夏季の休暇をいただきありがとうございました。おかげ様でいっぱいリフレッシュいたしました。
 さて、休暇明けに校長室に久しぶりに入りますと、机上に自彊会会報が届けられていました。今回のメインは昨年9月21日に他界されました芥川賞作家の庄野潤三先生を追悼する記事でありました。先生は本校で戦後間もなく教鞭をとられ、野球部長として初めて春の甲子園へと導いて下さった方であり、「第三の新人」を代表する一人として活躍されました。今宮高校の歴史に大きな足跡を残された先生の心よりご冥福をお祈りいたします。
 自彊会会報を手にしますと、今宮高校の卒業生の方々の母校と仲間に対する思いがひしひしと伝わってきます。卒業生で本校書道教諭として定年を迎えられた早崎先生の記事、現在の学校の様子を伝える学校だより、各クラブのOB会、同期会だよりと盛りだくさんの内容ではありますが、この会報を手にとられ、懐かしく母校に思いをはせておられる多くの卒業生の方々のお姿が目に浮かびます。自彊会会報が多くの卒業生と学校をつなげてくれています。もちろん、学校のホームページを開けば、リアルタイムに学校の様子はわかりますが、こうした年に1度届く「会報」という媒体が手触りと、そこから伝わってくる暖かさを感じ、作成していただいている自彊会の幹事の方々にもお礼を申し上げます。加えて、すべての自彊会会員の皆様へ、本校のためにひとかたならぬご支援をいただいておりますことに改めて心より感謝申し上げます。

文化祭にむけて

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 新自彊会館(同窓会館)から和太鼓の音が聞こえてきます。2年生の野外スクーリング(修学旅行)委員の有志が文化祭にむけての和太鼓の練習です。実は6月の台湾への野外スクーリングの際、現地の高校との交流会で披露する予定で練習をしてきていましたが、出発前に現地の都合により和太鼓の演奏ができなくなってしまいました。そこで、メンバーたちはせっかくだから文化祭で披露しようということで練習を始めています。和太鼓は本校の太鼓だけでは足らないので、ご無理をお願いして府立柏原東高校から3台お借りしています。また自彊会からも太鼓の皮の張り替えなどの支援をいただきました。誠にありがとうございます。
 メンバーはクラブ等でなかなか全員揃うのが難しいようですが、15日(日)もお盆を返上しての練習するとのこと。文化祭を楽しみにしています。
 私も来週は休暇をいただきます。「校長だより」もしばしの間、お休みをいただきます。

それぞれの夏を燃やす。

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 第3回日本高校ダンス部選手権の西日本大会決勝にダンス部が出場しました。予選を突破した15校で競われましたが、残念ながら賞は逃しました。しかし、閉会式直後の部員たちは悔しかったでしょうけど、カメラを向けると写真のようにすべてを出し切ったというさわやかな笑顔を返してくれました。
 各クラブが現在、公式戦の真っ最中かその直前です。すべてのクラブ員がそれぞれの夏を燃やしています。もちろんクラブだけでなく、3年生を中心に集中学習会や自宅学習、あるいは予備校・塾の夏期講習などで勉強で頑張っている生徒もたくさんいます。
 そうした生徒たちがそれぞれの夏を懸命に燃やしている姿をみると思わず感動してしまします。集中学習会を終えて帰宅する生徒たちの「さようなら」といって帰宅していく姿も実にさわやかですがすがしい感動を与えてくれます。そのことが、とても嬉しいです。
 生徒の皆さん、いつもたくさんの感動をありがとうございます。
(写真はダンス部と夕暮れの中、集中学習会を終えて帰宅する3年生たちです。)

第62回 大阪府高等学校美術工芸展

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 天王寺公園の中にある大阪市立美術館で開催中の「第62回 大阪府高等学校美術工芸展」を観てきました。
 府下のほとんどの高校の生徒作品が展示されています。毎年この展覧会には出かけていますが、いつも高校生たちの感性の豊かさと表現力の素晴らしさに感心させられるとともに、恵まれた才能を羨ましく感じます。
 今年も一つ一つの作品の向こうに、創作した高校生の顔がみえるようで、ホッとしたひと時を過ごすことができました。
 会場は多くの高校生たちと保護者の方々で賑わっていますが、作品を評する小さな声が醸し出す美術館独特の静けさとゆったりと時間が流れるような空気感が、外の喧騒と暑さを忘れさせてくれました。
 もちろん本校美術部の力作もたくさん展示されており、日頃の創作活動の一端に触れることができました。
 

3年集中学習会スタート

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 今日から3年生(13期生)の集中学習会がスタートしました。3日間で24時間の学習会です。
 多目的ホールでスタートの集会。私からも激励の挨拶をさせていただきました。
 生徒代表からは「くじけずに頑張るという決意でこの場にいることに誇りを持ってほしい。仲間を信じてチーム今宮として頑張っていこう。支えて下さっている保護者や先生方に感謝の気持ちを忘れないでいこう。」という力強い素晴らしいアピールが参加者全員に発せられました。最後は「13期生 抱夢RUN」の合言葉を全員大きな声でコール。
 集会の後、いよいよ学習会へ。それぞれがPTAから差し入れていただいたお茶を一本ずつとって各学習場所へ。
 一日の終了の学習は少し遅くなりますので、生徒は集団下校ということで新今宮駅と大国町駅にはPTAと教員で付き添います。PTAの皆さんには夜遅くまでご協力をいただき、本当に感謝いたします。 生徒だけでなく、PTAの皆さんも教員も「チーム今宮」として一丸となって生徒を支えていきたいと存じます。