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1年生「情報」の授業

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 1年生の必修科目「情報」の授業を見学しました。1クラスが10班に分かれて、それぞれの班で「著作権」について調べて発表します。「著作権」という法律とモラルについての調べ学習をすると共に、プレゼンテーションソフトを使って発表するというスキルを身につけるというスタイルの学習で、生徒の皆さんは一生懸命調べて発表し、他の班の生徒は発表についての評価を行っていました。
 「著作権」は知っておかなければならない重要な事項です。複製技術が今ほど進化しておらず、ほとんどの人が単なる情報の受け手であった時代であれば、「著作権」は一部の人の問題でしたが、複製技術が進化し、個人が簡単にホームページを作ったり、ブログやツイッターなどで自由に情報を発信できる社会においては「著作権」はすべての人にとって重要な事項となりました。
 また、以前に「人は自動車というとても便利な道具を手にしたが、同時に誰もが人の命を奪ってしまう可能性がある危険な道具を手にした。インターネットも同様で、とても便利ではあるが、使い方を誤ればとても危険な技術を人は手にした。」という話を聞きました。まさしくその通りですが、自動車であれば運転免許があり、道路交通法などの法が整備がなされていますが、インターネットは誰もが免許なしで、ほとんど法の規制を受けることなく利用できる点では、使い方次第では自動車以上に危険です。
 ブログ、ライン、SNSなどが関係した犯罪やいじめや個人攻撃などは枚挙にいとまがありません。こうした状況の中で、利用する技術以上に情報モラルと高い人権意識、そして「インターネットリテラシー」が求められると共に、「情報」の授業だけでなく、あらゆる機会を通して生徒達にインターネット技術を正しく利用する力をつける事が重要です。

理科の授業見学

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 今日は12月初旬の気温ということで、ことに廊下が寒いです。午前中に理科の授業の見学をしました。
 まず、3年生「物理」の授業です。今日のテーマは「光の粒子性です。プランクの量子仮説からアインシュタインの光量子(仮)説と大変難解な内容でした。生徒からは「うーん」という考える声に続いて次々と質問が飛び出し、「物理」は難しいから面白いという雰囲気が一杯の授業でした。
 3年生「化学」の授業のテーマ「合成高分子化学」で化学繊維の生成、特にビニロンについての講義が中心でした。教卓の前に集まっての演示実験では、物質の変化を見つめる生徒の表情が科学的好奇心に溢れていて、とても印象的でした。
 最後に2年生「生物」の授業を見学しました。「遺伝子におけるタンパク質の合成」といった内容ですが、こちらの授業は担当教員から生徒に矢継ぎ早に質問がなされ、生徒は隣の人と相談しながら答えたり、説明したりというスタイルで、とても緊迫感のある授業でした。
 理科と言っても科目と担当する教員の個性でとてもバラエティに富んだ内容とスタイルになっており、生徒も自ら選択した科目であるという点からも、しっかりと主体的に学習に取組んでいるようです。

季節が一段と進みました。

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 午後からにわか雨が降り、急に寒くなりました。今日はオープンスクールを開催した先週の土曜日の代休日で学校はお休みです。久しぶりに映画でも見ようと街に出かけると、つい先日まではハロウィンの飾り付けでかぼちゃ色(オレンジ色?)が溢れていたのに、すでに緑と赤のクリスマスカラーに変りつつありました。中にはクリスマスツリーを飾っているお店もあります。街には季節が早くやってくるようで、こちらの気持ちまで慌しくなってきます。
 今日は2本の映画をご紹介します。1本は「42~世界を変えた男」というアメリカ映画で、アフリカ系アメリカ人として始めてメジャーリーグでプレーしたジャッキー・ロビンソンとドジャーズ(当時はニューヨークのブルックリンにホームがありました。)のGMブランチ・リッキーの物語です。人種差別に敢然と立ち向かった歴史的人物の物語ですが、リッキーが黒人を入団させると言った時にびっくりした部下が言った「法律は破っても時には賞賛されるが、慣習は破ると社会から排斥される。」という台詞が印象的でした。いかに差別の壁を破ることが困難であるかをよく言い表している言葉だと思います。(各地のシネコンで上映中です。)
 もう1本は「いとしきエブリディ」というイギリス映画です。刑務所に入っている父親の出所を待つ4人の子どもたちと妻との物語です。イングランドの田舎町を舞台としたとても静かな映像で紡がれた映画です。面白いのは撮影に5年の歳月をかけており、子役の兄弟もスタート時点で8歳、6歳、4歳、3歳だったのが実際に成長していきます。記録映画のような撮り方で、子ども達の学校での様子や懸命に子ども達を育てる妻、そして刑務所での夫の姿や家族の面会の様子などを淡々と描いています。とてもシンプルですが、なぜか家族と共に過ごす日々の大切さを感じさせてくれる映画です。(テアトル梅田で上映中です。)
 
 

第33回近畿高等学校総合文化祭

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 近畿地区2府8県(三重県・福井県・鳥取県・兵庫県・大阪府
・徳島県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)の高校生が日頃取り組んでいる芸術文化活動の成果を発表し交流を深めることを目的に三重県で開催されている「第33回近畿高等学校総合文化祭」に行って来ました。今年は本校から書画部が書道部門に出展し、吹奏学部が勝山、港南造形、住吉、東大谷、桃山高校とともに大阪府第6ブロック合同として出演しました。
 三重県津市にある三重県総合文化センターはとても立派な施設で大小ホールの他にも大きなギャラリーや多目的ホールなどの施設が集約されており、文字通りの文化や芸術を総合的に楽しめる施設です。
 書道部門は施設内のとても大きなギャラリーで開催されており、大阪府のコーナーに本校書画部の作品も展示されていました。文字ばかりの作品のなか、絵の入った作品はとても異彩を放っています。まさに「輝け個性」です。書道部門は昨日講評会と交流会が行われたそうです。
 大ホールでは吹奏学部が合同バンドの一員としてとても素敵で元気の出る演奏を聴かせてくれました。もちろん他府県の演奏も素晴らしくてとても感動しました。賞を競うコンクールとは違って、演奏者も聴取も一緒に音楽を楽しんでいるという雰囲気がとても良かったです。

秋のオープンスクール開催

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 本日、今年二回目となるオープンスクールを開催いたしましたところ、500名を超える中学生・保護者の方々にご参加いただきました。本当にありがとうございました。
 ブラスバンド部のウェルカム・コンサートから始まり、体育館でのダンス部の歓迎のよさこい、そして自治会執行部からの今高生活の紹介、そして20の体験授業を用意いたしましたが、授業によっては本校の生徒も発表したり、実験の手伝いをしたりと活躍してくれましました。そして、体験授業終了後の部活動見学では、軽音フォーク部・軽音エレキ部・そしてダンス部がそれぞれの企画とコラボの企画を実施してくれました。
 また、今回もPTAの皆さんには地下鉄大国町駅とJR・南海新今宮駅からの清掃と道案内、全体受付と体験授業の受付とオープンスクール運営全般にわたり多大なるご協力をいただきました。生徒の皆さんやPTAの方々のおかげで、今回も今宮高校らしい、手作りで温か味のあるオープンスクールを開催することができました。本当にありがとうございました。
 これで今年度のオープンスクールは終了しますが、12月14日(土)と1月18日(土)に学校説明会を予定しております。体験授業はありませんが、校内見学とクラブ見学はできますので、本校に興味をお持ちで今回ご都合で参加できなかった方は、是非ご参加ください。

防災避難訓練を実施しました。

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 今年度2回目の防災避難訓練を実施しました。前回(6月5日)は火災を想定した訓練でしたが、今回は地震を想定した訓練です。地震発生と同時にまず机等の下に身を隠し、上からの落下物から自分を守り、揺れがおさまり、校舎外へ避難せよという合図で運動場に全員が集合しました。生徒だけでなく教員も教科ごとに点呼をとり安全な避難を確認します。前回は7分ほどかかった集合が、今回は6分ほどに短縮されました。
 集合した後に大阪市消防局浪速消防署の方より講評をいただきました。避難訓練をやらされているという意識で行ってはいけない。本当に地震が起こった時のことを想像して、真剣に取り組まなければならないということ。また、大阪市には消防士は3500人しかいないので、数百万人の人々の命を守るためには中学生や高校生の協力が必要である。特に昼間に自宅にいるのは幼い子供かお年寄りなので、いざという時には是非力を貸してほしいとお話しくださいました。
 まず、自分の安全を確保し、次にその時々の状況に応じて自分に何ができるかを考えることが必要だと思います。阪神大震災、東日本大震災の教訓を活かして、災害発生時にはそれぞれがどうするべきかを普段から想定しておくことが大切です。お忙しい中、避難訓練にご協力下さいました消防士の皆さんに感謝申し上げます。

今日は立冬です。

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 今日は二十四節季の一つ、「立冬」です。初めて冬の気配が現われてくる日ということで、「立春」の日(2月4日)の前日までが冬ということになります。
 とはいっても、先日出張で行った北海道釧路市はすでに冬の装いでした。毎年厳しい冬を過ごす釧路の学校ですから、寒さ対策も万全で学校の作りも大阪の学校とは違います。写真では分かりづらいかもしれませんが、廊下の窓はすべて二重窓になっており、教室等の窓も二重窓か二枚ガラスの窓になっていました。体育館も一般教室から屋外に出ずに出入りできるようになっており、体育館内には大きな暖房装置が設置されています。私が訪問した先週はすでに暖房が入っていました。教室の後ろには防寒着をかけるポールがすべての教室にありました。これは本校にもあれば便利だなと思いましたが、設置するためには後方の黒板を撤去する必要があるので、設置は難しいですね。但し、釧路の高校には冷房施設はありません。とにかく所変われば品変わるで、地域や気候の違いによって学校の仕様も大きく違います。
 さて、冬になるということで、私の好きな歌をひとつ紹介します。 
「街をゆき 子供の傍を通る時 蜜柑の香(か)せり 冬がまた来る」 
この歌は大正4年(1915年)に雑誌「白樺」1月号に発表された歌人・木下利玄の作品です。秋が終わりいよいよ冬だなあという何とも言えない季節の移り変わりを感じることができる歌だと思います。特に私は「冬がまた来る」というフレーズがとても好きです。

授業見学を再開しました。

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 中間考査や出張で中断していた授業見学を再開しました。今日は2年生の数学と英語(オーラル・コミュニケーション)の授業です。教室内は暑くもなく寒くもなく、ちょうど学習に適した温度で、生徒の皆さんも一生懸命に授業に取組んでいました。今が1年間で最も学習に集中できる季節だと思います。
 また、私も今日は1時間授業を行いました。3年生倫理で今日のテーマは最澄と空海でしたが、久しぶりの倫理の授業でかなり緊張してしまいました。でも、やっぱり教壇から生徒の皆さんの顔や反応を見ながら、会話も交えながらする授業はとても楽しかったです。
 さて、今週の土曜日に秋のオープンスクールを開催いたします。すでに中学生・保護者の方々あわせて400名程の申し込みを受けておりますが、体験授業は20講座準備しておりますので、まだ余裕があります。本校に興味をお持ちの方は是非ご参加ください。(写真は夏のオープンスクールの様子です。)

そろそろ冬支度です。

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 冬の足音が近づいてきました。学校では道路沿いの木々の剪定を行っています。枝葉を刈り取られた木々は少し寒々しいですが、これが次の春の新芽へと繋がっていきます。
 さて、講師の先生の御都合で、数年ぶりに今週と来週の倫理の授業を数コマ担当することとなりました。そこで、古い授業ノートを引っ張り出してくると、始めて担任をしたクラスで発行していた学級通信もでてきました。懐かしく読み返してみると、その文面たるや気持ばかりが先走り、空周りもいいところで、一人で赤面するほどです。けれども、その時々に子どもたちに大切な何かを伝えたいという一生懸命な思いは手書きの原稿から伝わってきます。
 校長という立場になって入学式や卒業式、始業式や終業式といった限られた機会でしか、今は子ども達に自分の思いを伝えることができません。それでも大切な事を伝えたいという思いはまだまだ十分にありますし、私はこの思いが教員になった原点だと思います。押入れの奥から出てきた自分の書いた古い学級通信が、改めて自分の原点に気づかせてくれました。35年前の自分に感謝です。

UNESCO アジア・太平洋地域 高校生ESDフォーラム

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 堺市産業振興センターで開催された「UNESCOアジア・太平洋地域 高校生ESD(持続可能な開発のための教育)フォーラム」に本校生徒も参加しました。このフォーラムは来年開催される「ユネスコスクール世界大会」(岡山市)のプレ企画として開催されたもので、近隣国のユネスコスクールの高校生が「未来」を担うもの同士として異なる文化・価値などを越えて学びあい、全ての人にとっての未来を創る連帯感を育むことを意図しています。韓国・フィリピン・中国・インドネシア・ベトナム・ラオス・タイの7カ国の高校生が今回は参加してくれました。
 ユネスコスクールとは 1953年にASPnet(Associated Schools Project Network)として、ユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践するため、国際理解教育の実験的な試みを比較研究し、その調整をはかる共同体として発足したもので、そのグローバルなネットワークを活用し、世界中の学校と交流し、生徒間・教師間で情報や体験を分かち合い 、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発、発展を目指しています。現在世界180カ国9000校が加盟し、日本では615校の幼・小・中・高校が加盟しています。大阪でも15の高校が加盟しており、今宮高校も文部科学省に現在加盟申請中です。
 今回のフォーラムにはオープニングイベントとして本校ダンス部が招待されるとともに、興味のある生徒が11月2日、3日、4日のフォーラムに参加しました。たくさんの国や地域の人と出会い、協力しあうことを通して、経済だけでなく環境や開発などの問題解決に向きあい、全ての人が幸福に暮らすことができる地球の未来を創造する担い手に育って欲しいと思います。