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徳島市に来ています。

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 第65回全国人権・同和教育研究大会に参加するために四国の徳島市に来ています。毎年開催されるこの大会は教育関係の研究大会としては最も大きな規模のもので、今年も約1万2千人の教職員や行政関係者、そして地域で人権問題に取り組む方々が全国から集まって開催されています。「人権確立をめざす教育の創造」「自主活動」「進路・学力保障」「人権確立をめざす人づくり・組織づくり-地域の教育力・子ども会活動-」「人権確立をめざすまちづくり-啓発活動・学習活動・識字運動・文化創造-」の5つの分科会で116本の実践報告と討議が今日と明日の二日間にわたって行われます。
 今日の午前中は開会行事と特別報告が行われました。全体会では文部科学省、徳島県知事、徳島県議会議長、徳島市長の皆さんからご祝辞があり、その中で人権教育の大切さについてそれぞれの立場から述べられました。いじめ、児童虐待、DV、インターネット上での様々な差別書き込みなど人権侵害事象があとを絶たない社会状況の中、人権教育の重要性を改めて認識しました。会場のアスティ徳島はとても大きなホールでしたが、参加者の熱気で溢れていました。分科会は徳島市内の公共施設と小・中・高等学校を会場として実施され、徳島市内を多くの参加者が移動しています。素晴らしい研究大会になることを期待します。

筝の発表会と「課題研究」の熱気球

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 週末を迎えました。気温が低い真冬のような一週間でしたが、今週も様々な活動に彩られた一週間でした。
 木曜日のお昼休みには音楽表現Ⅱの筝(こと)の発表会がありました。今年は男子3名も履修しており、約20時限(1時限45分)の練習の成果の発表です。三曲披露してくれましたが、とても良かったです。筝の音というのは独特で多目的ホールは一気に「和」の雰囲気になりました。
 もうひとつの写真は課題研究「物理」で取り組んでいる熱気球です。以前にこの「校長だより」でも紹介していましたが、ようやく宙に浮kました。試行錯誤を繰り返しながら、どうにかここまでたどり着いたようです。私が好きなのはこの熱気球に取り組む生徒たちの表情です。確かに製作過程を見ていると稚拙で、「おいおいと大丈夫か?」とツッコミを入れたくなるようなチームですが、子どものような無邪気な楽しさが伝わってきます。理科って面白いんだと感じさせてくれます。残り少ない「課題研究」の時間ですが、より高く上昇する熱気球を完成させて下さい。

第6地区職域合同研究協議会発表会

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 平成25年度の第6地区職域合同研究協議会発表会が大阪府教育センター附属高校(旧大和川高校)で開催されました。この発表会は2年に一度開催されるもので、学校三師(学校医、学校歯科医、学校薬剤師)、養護教諭研究会、保健主事会が中心となって実施されるもので、学校保健活動の一層の活性化と深化を目的としたものです。前回(2年前)には本校学校薬剤師の天野先生が薬物乱用教育についてご講演されました。
 今回は養護教育研究会が「デートDV予防教育について」について勝山高校と教育センター附属高校の養護教諭が第6地区における実践の状況とそれぞれの学校での取組みについてご報告されました。本校でも保健講話で取組んでいますが、交際相手からの暴力をいかに予防と、高校生らしい男女交際についての教育の大切さは各校での喫緊の課題でもあります。
 学校三師からのご講演は住吉高校学校医の先生から「防災について~それぞれの立場から~」というテーマで、学校医として防災に関していかに取組むか、また災害発生時における医師の役割など大変詳しくお話いただきました。最後に「当然、結論が出る問題ではなく各々危機意識を向上させ共通理解を深め、万一災害が発生した際、迅速、的確に連携して対応できるように、各自がすべきことを明確にし準備しておく。お互いの考え、立場を理解しすり合わせる。」ことと「万一、大災害が来ても全員無事生き延びてください!」というお話がとても印象的で、勉強になりました。本校においても防災教育を今以上に推進すると共に、その手法についても研究する必要があると思います。

3年生「課題研究」の発表

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 3年生の「課題研究」が大詰めを迎えています。本校の課題研究は各教科の指導の下で実施され、先週から社会科(地歴・公民)、理科(生物・地学・物理・化学)、国語、英語、芸術(音楽・美術・書道)などの教科で研究成果の発表が行われています。
 7時間目に「音楽」の課題研究の発表を見学させていただきました。「音楽」では1学期と2学期の2回の発表を行っています。今日の発表はクラシックやポップスなどいろいろなジャンルの曲をアレンジしての演奏です。使用する楽器もハンドベル、ピアノ、クラリネット、フルート、テナーサックス、箏、トロンボーン、ギター、ウクレレ、リコーダーなどとても多彩で、演奏はバラエティーに富んでいます。
 今日はとても気温が低くて、音楽室の窓から見える外の様子は真冬のような寒々としたと感じでしたが、音楽室の中はゆったりほっこりでとした時間が流れており、とても豊かな気分で生徒の皆さんの演奏を楽しむことができました。生徒の皆さん、素晴らしい演奏とひと時をありがとうございました。

2年生「地学基礎」の授業

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 2年生の「地学基礎」の授業です。担当は松本教諭で、教養講座や出前授業でも活躍いただいている大ベテランの教諭です。
 今日は地震の話が中心で、手作りのプレート模型を使いながら、東日本大震災や阪神大震災、そして現在大変話題となっている東南海地震などについて分かりやすく説明していました。また、日本列島がなぜ弓型かについてはグレープフルーツにナイフで切れ目を入れながら視覚的に生徒に解説しており、とても楽しくさまざまな事象のイメージが待ちやすい工夫一杯の授業でした。
 活断層については自分日本各地をめぐって撮影してきた写真をパソコンにスライド化して提示するなど、ここでも生徒が退屈しないように工夫がこらされています。
 生徒の知的好奇心を引き出し、うまく生徒の集中力のスイッチをオンにしたり、オフにしたりしながら、1時間の授業を効果的に実施するにあたっては、松本先生のように周到かつ大変な準備が必要です。それでも、準備した授業がうまくいき、生徒たちが「よくわかった」と喜んでくれた時の嬉しさは格別で、次はもっといい授業をしようという気持ちになります。

校内授業公開週間です。

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 今週は校内の授業公開週間です。これは授業力の向上をめざした取組みで、各教科から1名の教員が授業を公開し、お互いの授業を観察します。 
 今宮高校では総合学科に改編した時より、新しい学校のスタイルにマッチした新しい授業の創造が求められてきました。そして、当時から授業研究を教職員自らが主体的に行ってきました。総合学科では生徒が自分の進路や興味・関心により主体的に科目を選択します。そのためには学校は幅広い科目を準備するとともに、生徒の選択に答えるだけの内容も充実させなければなりません。そのためには自分の教科だけでなく、他の教科の授業も見学することにより、参考となる指導方法を研究し、授業力の向上を図る必要があります。今年は11の科目で授業を公開することとなりました。そして、週末の22日(金)の夕方にまとめのミーティングを行う予定です。
 私自身も何度も公開授業を経験しました。授業後の研究授業では先輩の方々から厳しい指摘やアドバイスをいただきましたし、先輩の授業や他の教科の授業を見学することにより、悪い言葉ですがそのスキルを「盗ん」できました。ある意味、教員の仕事は徒弟制的な面があり、しゃべりの間、注意の仕方、発問のタイミング、机間巡視などマニュアルでは表現したり伝えたりできない要素がたくさんあります。また、生徒の気質や雰囲気もどんどん変化していきますので、教える方法やスタイル、そして内容も工夫し変革していかなければなりません。授業にはこれでいいという到達点はなく、退職して教壇を降りる時まで授業力の向上を図らなければならないと思います。
 
 

税に関する作文コンクールと第2回学校協議会

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 今年も「税に関する作文」コンクールで7名の1年生が表彰されました。1年生は7月に税理士の方を講師にお招きし「租税教室」の開催しており、そこでのお話や授業で学んだ事などからそれぞれが税について考えた事を作文にまとめ、応募しました。11月13日(水)に浪速税務署で行われた表彰式では税務署長さんや浪速区長さんから各賞の賞状と受賞者に記念品が贈られました。受賞した作品は今月末まで浪速税務署の1階と浪速区役所の1階ロビーに展示されていますので、機会がありましたら是非ご一読下さい。国民の三大義務の一つである納税を通じて社会に参加・貢献することはとても大切なことです。
 11月15日(金)には今年度第2回学校協議会を開催いたしました。この協議会は「保護者や地域の方々との連携協力と学校の運営への参加を促進し、その意向を学校教育に反映させる」ことを目的としています。今回は1学期待つに実施した生徒による授業アンケートの結果の分析を中心に上半期の今宮高校の教育活動について報告し、成果や課題について協議していただきました。また、協議会前に6、7限目の授業も見学していただきました。本校教員の授業はとてもしっかりとしているというお褒めをいただくと共に、より一層の授業力の向上と生徒の学力の保障についてお話いただきました。次回第3回(3月1日開催予定)は今年度の今宮高校の取組みの総括的な会議となります。

2年芸術鑑賞「上方落語}、3年保健講話

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 今日も今週の取組みの報告です。木曜日(11/13)の午後は2年生は芸術鑑賞、3年生は保健講話を実施しました。
 2年生の芸術鑑賞は恒例の「古典落語」をリバティ大阪で、今年も林家染丸師匠と一門の皆さんにに上方落語教室を開催していただきました。染丸師匠は生徒にとっては今宮高校の大先輩ですが、先年脳梗塞で倒れられ、リハビリ中ということでご体調を心配しておりましたが、今年はお弟子さんたちと共に絵ばなしをご披露くださいました。染丸師匠、そして一門の皆様に心よりお礼申し上げます。
 3年生はこれも毎年この時期に開催しています保健講話を多目的ホールで開催しました。「受験期の心身の健康~危機(ストレス)は機会(チャンス)~」というテーマでECCでメンタルヘルスを担当しておられる乙倉恵子先生にお話しいただきました。乙倉先生も本校での講演は今年で6回目となりますが、毎年生徒の皆さんには好評です。受験にあたっては、体調管理が大切な事は言うまでもありませんが、心のコントロールも大切です。なかなか思うように成績が上がらなかったり、不安になったりと受験生にはストレスフルな毎日ですが、社会人になっても心のコントロール(ストレスマネジメント)はとても大切です。受験という厳しい時期をしっかりと乗り越えて、自分の心をコントロールする力も同時に身につける事ができれば、将来とても役に立ちます。受験も学力だけでなく、自分を鍛え、様々な力を身につけるチャンスと考えて、毎日を大切に過ごしてほしいと思います。

1年生「地域の取組みに学ぶ」

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 1学年で今宮志学(産業社会と人間)の一環として「地域の取り組みに学ぶ」を実施しました。学年を10の班に分けて、近隣の様々な施設やフィールドワークに出かけ、そこで暮らしたり活動している方々からお話を聞いてきました。その中の一つのHIDA関西研修センターと交流する班は出かけるのではなく、看護士をめざして研修センターで学ぶインドネシアの学生さん(約30名)と本校で交流をしました。HIDA(一般財団法人海外産業人材育成協会)は主に、開発途上国の産業人材を対象とした研修や専門家派遣等の技術協力を推進する人材育成機関で、関西研究センターは住吉区浅香にあります。
 交流は研修生によるパフォーマンスやHIDAの紹介の後、生徒が校内を案内し、その後3つのグループに分かれて教室で交流を深めました。途中で礼拝の時間(インドネシアの方はほとんどがイスラム教徒です。)になったのでメッカの方に向かって礼拝を始められました。生徒にとっても異文化とのいい出逢いができたと思います。また、皆さんとてもフレンドリーですぐに生徒とも打ち解けて、最後は玄関前やあちらこちらでワイワイと一緒に記念撮影をして、楽しい交流の時間を過ごしました。
 また、校外へ出かけた班もそれぞれがいい経験をしたということです。これから各班で自分たちの訪問内容をまとめ、発表し、お互いの経験を学年全体でシェアします。
 明日の土曜日は「幻の住吉古墳群を歩く」というフィールドワークと「アイソン彗星が太陽に接近」という二つの今宮教養講座が予定されています。また、明日の開催されるPTA文化講座は本校のイタリア文化研究の講師であるバルトリーニさんによる「イタリア語入門」も開催されます。明日も盛りだくさんの土曜日です。

「立体造形」の授業と国語科公開研究授業

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 2、3年合同の選択科目「立体造形」ではモビールの制作に取組んでいます。モビール(モバイルmobile)とは動く彫刻の一種で、紙・金属・木材などの軽い素材を糸や棒でバランスをとって吊るす作品で、本校の玄関ロビーにも昨年の「立体造形」選択生徒が作成した作品が飾られて(吊るされて)います。
 今年度は発砲スチロールと木材を使って様々な形のモビールを作っていました。ペンギン、ドラゴン、白鳥、木馬、家、自動車といった具体的なものからイメージを膨らませた抽象的なものまでユニークな作品がいっぱいです。完成後は現在飾られている玄関ロビーの作品と交換するということですので楽しみです。
 さて、昨日、本校国語科の小山指導教諭による選択科目「私達の立っている場所」の公開研究授業を開催いたしましたところ、30名を超える公立私学の先生方がご参加くださいました。公開授業後の研究協議では、授業の中で生徒同士が互いに高め合っているという嬉しいご意見もいただきました。、また、北野高校校長で国語教員としての経験が豊かな原田恵子先生にも指導講師をお願いし、国語教育に関するご講演もいただき、充実した公開研究授業となりました。ご参加いただいた先生方、また原田校長先生に心より感謝申し上げます。今週は行事も含めて大変盛りだくさんの週でしたので、明日からの校長だよりで順次報告させていただきます。