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季節が一段と進みました。

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 午後からにわか雨が降り、急に寒くなりました。今日はオープンスクールを開催した先週の土曜日の代休日で学校はお休みです。久しぶりに映画でも見ようと街に出かけると、つい先日まではハロウィンの飾り付けでかぼちゃ色(オレンジ色?)が溢れていたのに、すでに緑と赤のクリスマスカラーに変りつつありました。中にはクリスマスツリーを飾っているお店もあります。街には季節が早くやってくるようで、こちらの気持ちまで慌しくなってきます。
 今日は2本の映画をご紹介します。1本は「42~世界を変えた男」というアメリカ映画で、アフリカ系アメリカ人として始めてメジャーリーグでプレーしたジャッキー・ロビンソンとドジャーズ(当時はニューヨークのブルックリンにホームがありました。)のGMブランチ・リッキーの物語です。人種差別に敢然と立ち向かった歴史的人物の物語ですが、リッキーが黒人を入団させると言った時にびっくりした部下が言った「法律は破っても時には賞賛されるが、慣習は破ると社会から排斥される。」という台詞が印象的でした。いかに差別の壁を破ることが困難であるかをよく言い表している言葉だと思います。(各地のシネコンで上映中です。)
 もう1本は「いとしきエブリディ」というイギリス映画です。刑務所に入っている父親の出所を待つ4人の子どもたちと妻との物語です。イングランドの田舎町を舞台としたとても静かな映像で紡がれた映画です。面白いのは撮影に5年の歳月をかけており、子役の兄弟もスタート時点で8歳、6歳、4歳、3歳だったのが実際に成長していきます。記録映画のような撮り方で、子ども達の学校での様子や懸命に子ども達を育てる妻、そして刑務所での夫の姿や家族の面会の様子などを淡々と描いています。とてもシンプルですが、なぜか家族と共に過ごす日々の大切さを感じさせてくれる映画です。(テアトル梅田で上映中です。)