リバティおおさかで開催されました大阪府立学校人権教育研究会主催の第33回研究集会に参加しました。これは大阪府立の高等学校や支援学校の教職員が参加する研究集会で、記念講演と各校の実践報告で構成された研究集会です。
午前中の全体講演では「グローバル化とこれからの人権教育」と題して大阪教育大学の森実教授からからご講演をいただきました。大変大きなテーマの話ですが、グルーバル化が進む中で「フラット化」が進んでいる。これは人・物・金・情報がボーダレスに世界を行き来する中で、かつての豊かな先進国と貧しい発展途上国といった枠組みではなく、先進国でも豊かな層と貧しい層の階層化が進んでおり、発展途上国でも同じように階層化が進んでいるということです。だからこそ、地域を大切にし、地域で生きていく人たちを大切にする教育が必要であるとおっしゃられたことが印象的でした。
また、午後の分科会では大変な課題を抱えた生徒を大切に育て、高校へと送り出されている中学校の取組と教員の思いの報告を聞きました。とても苦労して大事に育てて下さっている中学校の先生方の思いを大切に受け止めて、私たち高校もしっかりと生徒を育てていかなければならないと改めて実感しました。
一人一人の生徒を大切に育て、進路を保障していくことが、人権教育の中心的使命であると思います。