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1年生、ホームレス問題を考える。

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 1年生の「自己発見」(産業社会と人間)で、ホームレス問題についての講演会を開催しました。本校のある浪速区は西成区と隣接しており、環状線を挟んで南側にはあいりん労働センターがあります。そこで本校では数年来ホームレス問題についての理解を深める講演会を行っていますし、今年は地域学習であいりん地区の学習を行った班もあります。
 今回はNPO法人Homedoorの川口加奈さんとスタッフでご自身もホームレス生活の経験のある澤本昇さんのお話を聞かせていただきました。理事長の川口さんは23歳で昨年の春に大阪市立大学を卒業したばかりですが、市大在学中の19歳からNPO法人を立ち上げてホームレスなどの自立支援に奔走されて方です。Homedoorでは現在「ハブチャリ」というシェアサイクル事業を大阪市内で展開してます。
 講演では川口さんからはホームレスの現状と自分がどうしてこうした活動を始めたのかについてお話してくださいました。そして澤本さんはなぜ自分が病気から職を失い、ホームレス生活になっていったお話や日雇労働の実態、そして実際のホームレス生活の大変さなどについてお話いただきました。ほとんどの生徒にとって初めて聞く内容の話ばかりで、これまでの自らの偏見に気づいたり、同世代の中高生がホームレスの人を襲撃する実態には多くの生徒が驚いたようです。これからもこうした社会問題にも是非関心を持ってほしいと思います。
 さて、明日の午前中は今年度最後の学校説明会、午後からはPTA実行委員会が開催されます。そして、いよいよ大学入試センター試験が始まります。明日に向けて体調を万全に整えて受験してください。健闘を祈ります。