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教育実習生による研究授業と校外清掃

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 教育実習も2週目に入り、実習生による研究授業が始まりました。今日は美術(1年生)の研究授業の後半部分を見学しました。実習生は緊張はしていましたが、声も大きくなかなか堂々と授業を展開していました。一生懸命な姿を見て、思わず自分の教育実習(もう30年以上も前になります。)を思い出しました。私の担当は2年生の倫理社会でしたが、ギリシャ哲学のソクラテスとプラトンの単元でソクラテスの「無知の知」とプラトンの「イデア論」を中心テーマとして研究授業を行いました。どうすれば生徒にわかりやすく説明できるか、いや自分がソクラテスやプラトンのことをどれくらい理解できているのかで悩み、指導教員の先生と相談しながら毎晩遅くまで準備をしました。ほんの50分の授業に数十時間の教材研究、これが教師の仕事だとその時始めて知りました。研究授業後の講評・反省会では多くの先生から厳しい指導を受けましたが、あの厳しさが後の自分の力になったと思います。実習生の皆さんも一生懸命研究授業に取組み、指導教員の方々の厳しい指導を受け止めて、しっかりと成長してください。
 さて、3年生の保健委員が校外の清掃を行ってくれました。残念ながら26号線の歩道沿いにある緑地帯には空き缶などのゴミがたくさん投げ込まれています。本当にマナーの悪さには腹が立ちます。しかし、その中にも奇麗な紫の花が咲いていました。ムラサキカタバミという花だそうで、けなげな姿は無言でマナーの悪い人間に抗議をしているかのようです。しかし、こうした無言の抗議すらなくなるころには、きっと私達を取り巻く環境はどうしようもなくなっているのでしょう。