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1年生の短歌。

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 玄関ホールの掲示板には書画や美術の作品だけではなく、社会科や家庭科、そして国語科の授業での成果や作品も掲示されます。そんな掲示板に1年生の短歌が紹介されていました。国語の授業の中で作成して、クラスで投票して優秀作品を選んだそうです。今日は3つのクラスで1位に選ばれた作品をご紹介します。
「お正月 食べてばかりで 太ってく 自分の体 おもちに似てる」
「冬の空 見上げるとほら 白銀の 舞い降りてくる 小さな天使」
「好きな人? そんなのいないというけれど いるとは言えない 君だから」
いかがですか。選ばれた作品はそれぞれのクラスで最も共感を得た作品のようです。ちなみに担当の教員が選んだ作品は
「いつだって 優しく緩く 微笑んで 貴方の心の 陽だまりになる」だそうです。
 ユーモアあり、ファンタジーあり、切なさありの素晴らしい作品ばかりですね。もちろん他の作品もとても素敵です。自分を31モーラの中に表現するのはとても難しいと思いますが、その中に凝縮された言葉の美しさは格別です。今宮高校は旧制中学時代に釈迢空(折口信夫)先生が教鞭をとられた学校です。攻撃的、扇情的、短絡的な言葉が氾濫し、それらに振り回されるような風潮の中で、日本語の美しさや奥深さを大切にいて欲しいと思います。