冬の陽は短く、5時を過ぎると夕闇が迫ってきます。期末考査も折り返し点を過ぎましたが、校内のあちらこちらで自習する生徒が多く、教室、図書室、特別教室の窓から明るい灯りが見えています。期末考査も残すは来週の2日となりました。
さて、今日は午後からホテルアウィーナ大阪で開催された大阪府立高等学校PTA協議会主催の人権啓発研修会に、PTA会長さんを始め5名の役員さんと一緒に参加してきました。毎年この時期に開催される研修会ですが、今年は2本の講演で勉強させていただきました。
1本目の講演は「高校生を持つ保護者として知っておきたい法律上の知識~増加する自転車事故に対して~」という演題で大阪府立高等学校PTA協議会保健アドバイザーの橘英嗣さんより最近急増している未成年者の自転車事故の実態について裁判事例をもとに賠償責任等の問題についてお話し下さいました。何千万円という賠償責任が生じる場合もあり、改めて、生徒の皆さんに自転車の安全な走行について注意を喚起する必要性を強く感じました。
2本目は「歌に生き 愛に行き ~在日韓国人、そしてゲイに生まれ~」と題した、シャンソン歌手の今里哲さんの歌と講演でした。在日韓国人二世として生野区猪飼野で生まれ育ち、かつゲイである自身の生い立ちの中で体験した差別と偏見から「自分らしく生きる、生きていく」という人権メッセージをジョークを交えた軽快なトークと歌で伝えて下さいました。お話しの中で「平和を目的とするのなら、手段も平和でなければならない」という言葉がとても印象的でした。また、魂の叫びのようなメッセージをもったシャンソンを10曲以上も迫力満点に歌ってくださり、その歌声にも大変感動しました。クリスマスには大阪帝国ホテルでのディナーショーの開催されるということですので、興味をお持ちの方はチェックしてみて下さい。(プロの歌手の方ですのでお写真は遠慮させていただきました。)