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上方落語鑑賞教室

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 今日の午後は2年生「上方落語鑑賞教室」をリバティおおさか(大阪人権博物館)で実施しました。とても寒い日でしたが、2年生全員はリバティおおさかに徒歩で(といっての15分程度ですが)移動です。本校20期生の林家染丸師匠と一門の皆さんによる文字通りの「上方落語鑑賞教室」で落語の歴史、扇子や手ぬぐいの役割などの鑑賞の基本から、林家染弥さんと染丸師匠の落語、そして落語家の踊り「松づくし」、寄席囃子の実演と生徒代表と南方先生による鳴物実技とたっぷりの2時間でした。
 日頃はなかなか「生」では聴くことのできない落語やそれを支えるさまざまな裏方の仕事などとても貴重な経験ができたと思います。特に、染丸師匠もおっしゃっておられましたが、落語のキーポイントは「想像力」です。噺家という一人の演者が多くの人々やその動作、明るさ暗さ、暑さ寒さ、熱さ冷たさなどさまざまな状況を演じます。それを楽しめるのは聴き手の「想像力」以外ありません。「想像力」が豊かであればあるほど落語を楽しむことや味わうことができます。しかし実は日常生活のコミュニケーションでも想像力の豊かさは会話や経験の豊かさにつながります。想像力の乏しい人は目先のことにとらわれたり、浅い人間関係しか結べません。また、深く物事を考えることもできないと思います。是非、想像力豊かな人間になってほしいと思いますし、そのためにもテレビや映画といったマスメディアがなかった時代から人々を楽しませてくれていた古典芸能の鑑賞や読書をして欲しいと思います。
 今日はとても貴重な経験をさせていただきました、林家染丸師匠、ならびに一門の方々に篤くお礼申し上げます。