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17年目の1月17日

 今日は阪神大震災の発生から17年目となります。新聞各紙の一面には東日本大震災と重ね合わせて、1月17日という日について報道しています。
 私は去年のこの日の「校長だより」には次のように記しています。「さて、今日は阪神淡路大震災から16年目の1月17日です。現在の在校生はまったくといっていいほど震災の記憶はないと思いますが、私は今でもあの朝の揺れの衝撃と刻々と深刻な状況が明らかになっていった長い一日を忘れることはできません。今日も各地で様々な追悼の催しが開催されていますが、絶対に震災の教訓を風化させてはいけないという思いを皆さんお持ちのことだと思います。台風であっても地震であっても、自然界で起こることを人間の力で止めることはできません。私達にできることは生起した災害をいかに最少の被害に食い止めるかしかないと思います。起こった時とその後がとても重要です。そのためには日頃の防災の取組みと緊急事態への万全の準備が不可欠です。そして、私達は寒かった16年前のあの日の記憶をしっかりと心に刻んで、次の世代へ伝えていかなければならないと思います。」
 まさかその2カ月後に「東日本大震災」が発生するとも、台風12号が近畿地方に大きな爪痕を残すとも想像すらしていませんでした。自分の文章を読んでみて、自分の災害に対する認識や備えは十分かどうかを日々検証する必要があると感じるとともに、決して災害の記憶と教訓を風化させてはならないと改めて強く実感しました。今一度、1月17日という日を心に深く刻みたいと思います。