夏祭りのシーズンになり、学校周辺にも神社の幟が風になびいてます。今宮高校というとすぐに思いつくのが「今宮戎神社」ですが、もう一つの地元には廣田神社があります。廣田神社は、幟の写真でもお気づきのことと思いますが、祭神の一人に「賢彦名命(さかひこなのみこと)」を祀り、この神がアカエ(エイ)に乗り訪れる智恵の神様で、無病息災・痔疾をはじめ難病治癒にご利益があり、叡知の“エイ”に通じることから合格・必勝の祈願を叶えるといわれているそうです。アカエ信仰については「このアカエ、痔疾をはじめ難病悪疫の守り神として広く信仰されており、アカエを断って、つまり断食して祈願すれば、霊験あらたか難病も治癒すると言われています。(中略)この辺りは今も木津の魚市場があるように、昔は漁師町だったからでしょう。船底の冷えなどで漁師に多かったと言われる痔疾がアカエ信仰に結びついたのかもしれません。」と境内の案内看板には記されています。江戸時代には広田の杜といわれ、「浪花百景」にはうっそうとした森の中の社として描かれており、当時は境内も広く、紅白二種の萩を植えた茶店があって、萩の茶屋と呼ばれていたそうで、この支店が住吉街道にあり、それが現在の萩之茶屋の地名のゆかりとなっているそうです。今宮戎神社の北側すぐのところにありますので、合格祈願に訪れるのもいいかもしれません。