「わたしの兄は知的障がい者です。」1年生の「産業社会と人間」で取組まれてきた「今高生の主張」の学年大会は、いきなり自分の兄の障がいとこれまでの家族の生活についてのスピーチで始まりました。各クラスでの発表から選ばれた12名の代表者による発表会です。一人ひとりが自分の思いを込めた本音のスピーチがこの後も続きました。仲間のこと、将来の夢、命の大切さなど自分たちが感じたり、迷ったり、悩んだりしていることを真正面から学年全体にぶつけてくれた感じです。そして最後の発表は「地位や権力より過酷な日々と向かい合っている人の方が強いと思います」という言葉とともに世界へ貢献したいという壮大な目標を語ってくれました。それぞれの発表が一生懸命考えて、毎日を生きている生徒たちの健気さと素直な世界観で満たされており、聴いていてとても感動的でした。
1年間の「産業社会と人間」の総まとめである「今高生の主張」は着実に一人ひとりの志を高めるとともに、本音で繋がって行こうとする学年の仲間意識を形成していると感じました。次年度から1年生の「産業社会と人間」と2年生の「自己探求」(総合的な的な学習の時間)、3年生の「課題研究」を今宮高校の「志学」として構築していきたいと考えています。そして高い志と暖かな心をもって、社会に貢献してくれる生徒を育てていきたいと思います。代表生徒の皆さん、今日は素晴らしい発表と感動をありがとうございした。