記事一覧

夏期集中講座「考古学入門」

ファイル 1029-1.jpgファイル 1029-2.jpgファイル 1029-3.jpgファイル 1029-4.jpgファイル 1029-5.jpg

 今週の7月22日(月)から始まった夏期集中講座「考古学入門」が今日最終日を迎えました。2年生13名が受講したこの講座は、大阪府文化財センター本部での講義「考古学概論」と実習「土器などの遺物の取扱方法と展示方法」から始まり、火曜日は 大阪府立弥生文化博物館で 講義「池上曽根遺跡について」、常設展示の見学、バックヤード見学、竪穴住居復元ワークショップ・火おこし体験、土器観察実習 、水曜日は大阪府立近つ飛鳥博物館で講義「古墳時代について」、常設展示の見学、バックヤード見学、遺物の拓本採り実習、木曜日は 大阪府立近つ飛鳥博物館で一須賀古墳群(風土記の丘)見学、修羅引き体験学習、古墳測量実習、そして最終日の今日は服部緑地公園内にある日本民家集落博物館で館内見学、養蚕体験(糸繰り・真綿づくりと本当に盛り沢山の内容でとても充実した一週間だったようです。
 私も始めて繭から生糸や真綿を作る作業を体験しましたが、何よりも蚕(かいこ)とその利用を行ってきた人間の知恵のすごさにびっくりです。実際に体験するとその感動と深さが机上の学習とは全然違います。社会科や理科だけでなく、キャリア教育や人権教育、そして命の教育でもやはり体験が大切です。絵本でみる象と動物園でみる象は知識としての象に対する認識は同じかもしれませんが、その大きさや細かい象の肌や匂いや呼吸や迫力といった生きている象は実際に見たり触ったりしないと実感できません。子どもたちにはもっともっと本物を体験して欲しいと思います。
 今年も生徒達に貴重な体験をさせていただいた、大阪文化財センターを始めとする各施設の皆様に心よりお礼を申しあげます。