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「無言館」からの贈り物

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 皆さんは「無言館」を憶えていらっしゃいますか?画家を目指しながらも無念にも戦死した画学生たちの作品を集めて展示しておられる戦没画学生慰霊の美術館です。一昨年の秋、本校の前身である旧制今宮中学校を卒業し、画家を志しながら戦死された中村良明さんの姪御さんからいただいたお手紙と『戦没画学生人名録』という一冊の本から、私は「無言館」の存在を知りました。そして、現在の今宮高校生にも是非、こうした美術館の存在と中村良明さんのことを知っていただき、戦争の悲惨さを知って欲しいと思い、終業式やホームページで紹介して来ました。その「無言館」の窪島誠一郎さんから、4冊の「無言館」関連の本が届けられました。
 どうして、今宮高校で私が「無言館」のことを紹介したことをお知りになられたのだろうと思っていますと、お手紙の中に「自彊会会報」を手にする機会があったと記されています。そして、今回届けられた本の出版社であり、いつも「無言館」を応援してくれている「アリス館」の社長さんが今宮高校の出身で、「自彊会会報」を窪島館長に送られたということです。何という偶然といいますが、不思議な縁で今宮高校と「無言館」がつながっていたことでしょう。私も本当にびっくりしました。これは絶対に無言館を訪れてお礼を申し上げなければと思っています。
 貴重な本をお送りくださった窪島誠一郎館長には心よりお礼を申し上げます。届けていただいた本は図書室に置き、一人でも多くの生徒が読んでくれるようにしたいと思います。