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「排除から包摂へ」

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 第32回府立人研(大阪府立人権教育研究会)研究集会に参加してきました。今年のテーマは「排除から包摂へ~いま、子どもたちを守るために」~地域とつながり、社会に参画できる力を育てよう!~です。
 人生全般にわたる社会参加と共生をめざす理念が「社会的包摂(ソーシャル・インクルーシブ)」で、欧州では社会政策の中心的課題として提唱されています。同研究会では今年度は第一に学校が子どもを包みこみ、支える場になること(社会的包摂の場としての学校)、第二に学力の意味や方向性を問い直すこと(PISA型学力の検討から参画して支えあう学力へ)、第三に学校が地域に開かれた学びの場となること(地域連携、中高連携の推進)を柱に研究活動を進めてこられました。
 今回の研究集会の全体講演では「いじめと虐待から子どもを守るには」と題して、虐待を防ぐための社会的支援を提唱され、スクールソーシャルワーカーの活用を推進されている峯本耕治弁護士から、子どもたちの状況とその背景をしっかりととらえて、計画的にチームとして支援していく(アセスメントとプランニング)という観点から生徒一人ひとりが安全で安心できる学校づくりについての示唆に富んだお話をいただきました。今日のお話をしっかりと学校に持ち帰って、日々の教育活動に活かしていきたいと思います。