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笑顔が一番です。

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 年末から年始にかけて一番よく見る漢字に「福」があります。某ハンバーガー店も「福めくり」のキャンペーンを展開していますし、初売りではたくさんのお店に「福袋」が売り出されます。「福」は辞書で引くと「さいわい」「しあわせ」と出てきます。「幸」も同様で「さいわい」「しあわせ」と出てきますから、「幸福」という言葉は同義の漢字を重ねたものです。
 さて、2学期の終業式で紹介させていただいた3年生の課題研究のテーマも「幸福」でした。彼女は3年生を対象とした「幸福」についてのアンケート調査の考察を行い、過去のさまざまな哲学者の「幸福論」(Eudaemonics)を比較検討しつつ、フランスの思想家であるアランが自分に一番近い考え方であると結論づけています。アランの「幸福論」の中に「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」という一節があります。彼女は笑うことの大切さと笑うことによって自分のおかれている境遇や状況に対する認識を転換できると考え、「作り笑いでもかまわないから、一日一回笑ってみてください。きっと今よりも幸せになれます。」と今宮高校生に呼びかけています。
 確かにその通りでで、笑顔にまさるものはありません。深刻な顔をしても状況は変わりません。ならば、どんなつらいときでも笑顔を大切にしましょう。笑顔は次への一歩へとつながっていきます。 このことは実は私たちは大昔から知っていることです。誰もが知っている古いことわざ「笑う門には福来る」です。昔の人も笑うこと、笑顔で過ごすことの大切さを知っていたのですね。
 今宮高校を訪れた方の多くが笑顔で挨拶してくれる生徒が多いことにびっくりすると共に喜んでくださっています。笑顔は自分だけでなく周りの人も幸せにしてくれるんですね。これからも私たちは笑顔の挨拶を大事にしたいです。(写真は御堂筋フェスタでの書画部の作品ですが、ここでは笑顔の大切さを強調して「笑う顔には福来る」と表現してくれています。)