中島隆先生の回顧展に阪急石橋駅近くの画廊「ぶらんしゅ」に行ってきました。自彊会のホームページでもご案内の通り、中島先生は本校高校20期生で、卒業後神戸大学に進まれました。実は理系の学部から在学中に美術を志して転部されました。そして卒業後は創作活動を続けながら高校の美術教師として教育にその生涯を捧げられました。多くの芸術関係の役職を歴任され、大阪府立茨木東(現 北摂つばさ高校と港南造形高校で校長を勤められ、退職後の2010年4月に神戸芸術工科大学の教授に赴任された矢先の12月にご逝去されました。
個人的なことで恐縮ではありますが、中島先生には教員の先輩として本当に多くのことを教えていただいただけではなく、たくさんのご無理もお願いしました。そして、中島先生はいつも笑顔でお引き受けくださいました。そんな私が中島先生の母校である今宮高校の校長として赴任したことに大きな縁と責任を感じずにはいられません。
中島先生は美術教育はもとより、何よりも生徒を愛し、人権教育にも熱心に取組まれました。回顧展を訪れて、中島先生の作品とその人となりに作品を通して触れ、先生の大きさ、温かさを思い出させていただきました。三回忌をむかえ、中島先生のご冥福をあらためて心よりお祈りいたします。