玄関の展示パネルの一角に「意見広告 TPP参加・不参加どうしたりいい?」が貼り出されています。冒頭には「つい最近大きな話題となったTPP参加問題、野田首相の判断で「事前協議に参加する」ことが決まりました。でもこれが日本の将来にとって、私たちの生活にとってどんな影響があることなのか、わからないことがたくさんあります。私たち「国語表現Ⅱ(K群)」選択者12名は、授業の中で、調べたことを発表したり、意見交換したり、この問題について考えを深めてきました。不十分なところもあると思いますが、私たちの思うところを皆で協力してまとめました。」とあります。そして、しっかりと調べた内容をまとめて、TPPのメリット・デメリットを比較し、最後に「私たちがTPP問題に望むこと」としてまとめています。そこには「政府は決断を下す前に国民の意見を聞いたり、全てのメリット・デメリットを開示すべきだ。仮に国民に発表できないならば、今決断を出さず世界のあらゆる動向を見るべきだ。参加するならば、政府は日本に御意見をしっかり通し、日本ならではの文化を守るらなければならない。また、海外からの輸入品もすべて、審査を厳しくする必要がある。不参加ならば、「世界からの孤立」から回避できる手段を考えるべきだ。いずれにしても、政府はTPPへの何らかの対策を用意しなければならない。」と書かれています。
面白いのはこの意見広告が「政治・経済」の授業で作成されたものではなく、「国語表現Ⅱ」で作成されたものであるというところです。表現することを目標として「調べ学習」から始める学習方法は学びに広がりと深まりをもたらしてくれる一つのスタイルです。教科横断的な内容をもった「国語表現Ⅱ」も総合学科らしい授業だと思います。