観光系の学部や学科を設置している関西の大学で組織する「関西観光教育コンソーシアム」主催の観光系大学合同入学説明会「大学フォーラム」に参加しました。
そして、基調講演でドン・キホーテグループ㈱ジャパンインバウンドソリューションズの中村好明代表取締役社長より『観光産業の広がりと大学の役割』というお話を聞かせていただき、認識を新たにしました。
海外から外国人旅行者を時刻に誘致するという意味の「インバウンド」という視点から、入ってくる旅行客に物やサービスを販売し外貨を獲得するという輸出産業という視点から「観光」を考えると、決してそれは旅行関係業者だけの事業ではなく、もっと幅広い業種を包括するものだということです。確かに小売業であるドン・キホーテが観光産業とどう関係しているのかと思いますが、実際にはドン・キホーテ全店舗の1年間の来客数は2億5千万人で、その内2%が外国人旅行者で、500万人。1年間の日本への外国人旅行者数は約1000万人ですので、外国人旅行者の2人に1人はドン・キホーテに来店している。そして、昨年度も海外からの旅行者が減少する中で、ドン・キホーテは外国人客からの収益を増やしているそうです。(何処の国の人が何を購入したかが把握できるPOSシステムを有しており、その結果から品揃えも一新したそうです。)「観光立国」とはあらゆる職種において展開されるものでなければ達成されないと述べておられました。
私も観光系大学への進学は将来は「観光産業(旅行者やホテル業など)」への進路しか考えていませんでしたが、観光という視点からグローバルな経済活動を見ると、「観光産業」だけが観光系大学の進路先のターゲットではないことがわかりました。
とても斬新で視野の広がるお話を聞かせていただき、是非チャンスがあれば今高生にも聞かせてあげたいと思います。