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「てんのじ村」 記念碑 上方演芸発祥之地
ebisu
2013-3-4 14:01
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近代漫才の父と呼ばれる漫才作家・秋田實(本名:林広次)は大正9年に旧制今宮中学の13期生として入学しました。大阪高校をへて東京帝国大学に進学後、昭和6年、横山エンタツと出会い、寄席の世界に深く関わりました。大阪へ戻った秋田は吉本興業に入り、文芸部をつくり、舞台用の台本、執筆、映画に八面六臂の活躍をしました。
戦後、漫才「MZ研進会」をつくり指導と働きの場を探されました。その後、民法ラジオ、テレビ局の開局に伴い「漫才学校:「夫婦善哉」他の番組づくり、昭和31年には上方演芸株式会社(後、現松竹芸能と合併)、「上方漫才大賞」実行委員長、「上方お笑い大賞」制定に加わる等、関西のお笑い界を牽引する働きをされました。
上記の説明は『今宮史記−百年の歩み−』平成20年5月31日発行の今宮人物伝「近代漫才の父・秋田實 中13期林 広次」(漫才作家 大池 晶)を参考にしました。
この石碑は、昭和52年に建立されました。秋田實はこの年に亡くなられました。JR新今宮駅から、JR天王寺駅に歩くと、阪神高速道路の高架を抜けた、阿倍野入口の東に立っています。この辺りは、空襲を免れ、おおくの芸人の住まいがあった「てんのじ村」と呼ばれた地域でした。石碑の背後に当時の風情を残す建物が少し残っています。
撮影 2013年3月4日 田中清隆
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